とこしえに

シキウタヨシ


寒風も温びて紅梅二つ三つ豆撒く頃にそろと開き初む



どこまでも真っ直ぐ歩いて行きたくて線路の上をただどこまでも



帰らざりて遂に三年あの老婆屹度一羽の雁になりたる



ひとはみないつか去りゆくとこしえに ピースのけぶりのとおくたなびく



とこしえに去りゆくさだめならばこそいまつなぐ手を温きと思う





/了

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とこしえに シキウタヨシ @skutys

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