食事&食事&食事。
大人の便利道具であるクレジットカードで一括支払いを終えた後。
携帯を見れば時刻は十二時を過ぎたところ。やけにお腹が空いたなと感じるわけだ。隣の美少女も笑顔で”お腹が空きました!”と言ってくる。可愛い。
一通りの買い物を終えた優理とアヤメは、家具総合店を出て街を歩いていた。
人混みに緊張していた幼子はどこへやら、外に慣れた銀の少女は元気いっぱいに優理の手を引いて歩くようになっていた。それでもぎゅっと手を繋いで離さないようにしているのは、まだまだ怖さが残っている証拠。可愛い可愛い雪妖精である。ただでも、頼ってくれるのは嬉しいけれど、ちょっと手の力強くないかなと思う一般女装童貞男である。
お昼の前に、腹ペコお嬢様の胃を満たしてあげるべく目的地に向かう。事前リサーチにより今日営業していることは確認済みなお店だ。何のお店か。それはもちろん。
「――こ、これがクレープ!!!」
大きな声で期待に満ちた目を手元へ向ける美少女が一人。
まんまるに見開かれた藍色の目はきらきら眩い星でも散らしているかのように輝いて見える。
自身の手元にある定番のカスタードプリンクレープを見て、アヤメの持つ定番のチョコバナナホイップクレープを見て。そのホイップの量の差にしみじみと頷く。
アヤメのクレープはホイップ増量で課金したので、どん!どどん!とホイップクリームが山になっている。前世の優理なら胃もたれして致命傷を受けていたレベルだ。今世はまだ大丈夫だが、感覚は前世を引きずっているので好んで食べたいものでもない。だが食べるのはアヤメだ。無限――かどうか知らないが、大食いファイター並みの胃袋を持つアヤメならぺろりと食べてしまえるだろう。
「うん?アヤメ食べないの?」
頬に視線を感じ、見れば綺麗な藍色が自分に向けられている。
尋ねると。
「ユーリと一緒に食べたいので待っていましたっ」
きらきらな目ときらきらな笑みが優理の心を浄化した。
「うごご、アヤメー。アヤメはいい子だねぇ。一緒に食べようねぇ」
一緒にいただきますをし、はむりとクレープを食べる。
つい絵物語の老婆っぽい台詞を吐いてしまったが、甘いプリンが押し流してくれる。美味しい。美味である。一方隣の美少女は。
「お、おいひいです!!んん〜〜っ!!」
はむはむ食べて、クレープとバナナとチョコホイップを口に含んで幸せそうに顔をとろけさせていた。なんだこの生き物。可愛すぎる。そうだった。妖精だった。そりゃ可愛いか。
「アヤメー。こっちも食べてみる?」
「い、いいのですか!?食べたいですっ!!」
「へへ、どうぞどうぞ」
「ありがとうございますっ。ユーリ大好きです!えへへぇ、はむっ」
銀髪美少女からの大好きを真正面から言われてしまい、一人勝手にドキドキする童貞だ。普段から言われているはずなのに、今のは乙女破壊力が高かった。なにげに最近のドキドキの中だと性欲抜きでトップクラスに胸が高鳴っている。
間接キスだぜこれ!と思春期男子っぽいことを考えていた童貞の思考は木っ端微塵に吹き飛ばされてしまった。やはり純真無垢な少女は強い。
おいしいおいしいとクレープのホイップ以上に幸せ全開な少女のおかげか、クレープの屋台には人が集まってきていた。店員を見ると、キラッと歯を見せて笑いかけてくれる。宣伝のつもりはなかったがアヤメの可愛さに通行人もやられたらしい。
誤認アクセサリーを貫通した雪妖精の可愛さは天下無敵ということか。
顔の熱さをカスタードで誤魔化し、さらなる間接キスに気づいて変な声を上げそうになり、数分ほどアヤメの顔が見られなくなった童貞がいたとかいなかったとか。
本当は口元に付いたクリームを取って、「ふふ、可愛いお嬢さん。甘いね。君の笑顔くらい甘い。ふふふ、君のことも食べてしまいたいくらいだ」とか頭の悪い台詞を考えていたのだが、策士策に溺れるとはこのことである。
余談であるが、アヤメの口元に付いたクリームは優理がしっかり取ってあげた。甲斐甲斐しい世話に定評がある童貞だ。
クレープで小腹――にしては結構な量があったか。優理はともかく、アヤメにとっての小腹を満たしてのんびり歩くことしばらく。
駅を離れ人通りも落ち着いてきた場所で、おのぼりさんらしく周囲をキョロキョロ見渡すアヤメに問いかける。
「食べたいもの決まった?」
「え、えと……うう、ユーリぃ、いっぱいありすぎて難しいですーっ」
「ははは。そっかそっか。そうだよねー」
からりと笑う。困った顔の美少女を撫で、どうするかと考える。
昼食はアヤメの食べたいものにしようと何も考えていなかったため、特に調べてもいない。場所が場所なので店自体は多く、食べようと思えば何でも食べられるだろう。ファーストフード、和食、洋食、中華、イタリアン、エスニック、焼き肉に寿司にラーメンに、ジャンル料理問わず選びたい放題だ。
優理のおすすめは色々食べられるファミレスだが、初めての外食なら目についたものを選んでもらいたいとも思う。何事も、初めてとは重要なものだ。初夜とか、童貞とか、処女とか、卒業とか。だめだ。エロいことしか浮かばない。欲望よ去ねッ!!!
「うーん、いっぱいありすぎて困るなら、ちょっと食べ物で絞ろうか」
「はい……」
「野菜食べたい?」
「……ユーリ、いじわるです」
「ごめんごめん。拗ねないでよ。そっぽ向かないで、僕寂しくなるからこっち見て?」
「ん、しょうがないユーリですっ、えへへ」
「うーん、可愛い可愛い。アヤメ可愛いー」
「えへへぇ」
にこぱーと花が咲いた。
優理が適当なことを言って褒めているようにも思えるが、寂しくなるのも可愛いと思っているのも実は真実である。この童貞、女々しさを強く自覚してから開き直ったのだ。
こんな質の悪い面倒な男を好く女なぞ一人もいないだろうと思うかもしれないが、少なくとも性欲逆転世界には面倒でもちょろい男を好く女はいる。五人に一人は真っ当に好きになる。つまり数十億人はいる。多すぎるだろう……。
「野菜は無しとして、肉と魚だったらどっちがいい?」
「えっ」
そんな驚かなくても……。
立ち止まってしまった少女の手を引き、道路脇に寄っておく。
「お肉とお魚……ユ、ユーリ。ご飯が私を呼んでいます……どうしましょう」
「どうしようか」
漫画の台詞っぽいことを言うアヤメと顔を見合わせ、悩むこと数分。
結局何も思いつかなかったので、お店二個入ろうねとなった。まさかの昼食ハシゴである。どこに入るのかはアヤメの直感次第だ。
「――ここにしましょう」
すんすんと鼻を利かせていた可愛らしい妖精が優理を凝視する。目力がいつにもまして強い。苦笑し、ゆるっと頷いてあげた。
場所は駅前から外れた大通りの角。提供料理はカレーがメインらしい。香辛料の良い香りが漂っている。
てとてと歩いたアヤメが先に入るのかと思いきや、ちょこんと優理に寄り添い隠れるように背中へ回った。
「ふむ……」
神妙な顔で頷き、くるりと身体を入れ替えてアヤメを前に出す。驚き顔が可愛い。掴んだ肩がほっそり小さくてこちらも驚くはめになったが、許容範囲内だ。
数秒して、振り返ったアヤメが困った顔をして見つめてきた。無言で優理の背中に回り込む。同じく身体を入れ替え美少女を前へ。髪より濃い銀色の
「ふふ、あははっ」
「むぅー!ユーリいじわるです!」
「あは、あはは!ごめんごめん。ふ、ふふ。謝るから叩かないでよ。ふふふっ」
「いじわるですーー!!」
トントンとノックでもするかのように可愛く叩いてくる少女をなだめ、頭を撫で、もちもちの頬を撫でさすってご機嫌を取る。ほっぺたが柔らかくて一生触っていられる。
いつまでもじゃれていたら店に迷惑なので、アヤメをなだめすかしながらカレー屋に入る。
「いらっしゃいませー」
ゆるっとした雰囲気のちょっぴりおしゃれ目な明るい店だ。
店員の先導に従い窓際テーブル席に座らせてもらった。まだまだ知らない人が苦手なアヤメはすっかり大人しくなり、長椅子に座ると頬を膨らませて優理を見つめる。藍色の瞳が”私怒っていますっ”とアピールしていた。
「アヤメー。ごめんねー。ちょっとした出来心だったんだ」
「むぅぅ」
「そうだアヤメ。僕の注文する料理とアヤメの注文する料理、半分こにしよう。そうしたら二つ分食べられてお得でしょ?」
「……むぅ、しょうがないユーリです。半分こですよ?半分こ」
「うん。一緒に食べようね」
「はいっ」
二人で分け合いながら食べることを想像したのか、にぱっと笑顔を見せてくれる。アヤメは可愛いなぁ。
銀の少女にほんわかしながら、メニューを開けてささっと決めてしまう。おすすめらしいチーズキーマカレーにしよう。
顔を上げてアヤメを見ると。
「……ん、え?アヤメどうしたの?」
「決めました!ユーリは決めましたか?」
「え、はやっ。う、うん決まったけど……」
「注文しましょう!えと……おねがいしてもいいですか?」
「ふふ、お任せあれ」
いじらしい少女を撫で、ボタンを押して店員に注文を入れる。
昨今のレストランはどこもかしこも注文がスムーズになっていて嬉しい。ボタンだったりタッチパッドだったり、便利な世の中だ。優理の前世はまだ色々進歩途中だったため、ここまで最新技術が広く普及していなかった。声を張り上げなくて済むだけ充分嬉しい。
料理が届くまで十分ほど。
アヤメと午後のことを話していたら一瞬で過ぎてしまった。やはり指相撲が問題だったか。そちらに気を取られて話は全然進まなかった。
手を繋ぎながら遊べてニコニコな美少女アヤメと、嬉しさと気恥ずかしさが混じって何度やってもドキドキ感が薄れない初心な童貞優理と。勝敗はいつも通り両手を使ったアヤメに傾いた。
「――お待たせいたしましたー。チーズキーマカレーと石焼きカレーでございますー」
影の薄い店員はするっと料理を置いてササッと去っていった。
テーブルには丸皿に載せられたライス&キーマカレーと、ぐつぐつ音を立てる石鍋っぽいカレーがある。ライスは別皿に載せられていた。パンやナンも選べたが、優理がお米生活なので必然的にアヤメもお米大好き少女になり、今日も即答でライスを選択していた。
「初めて見たけど、石焼きカレーすごいね……」
「えへへー。おいしそうです!」
「冷めるのもアレだし、食べよっか。いただきます」
「いただきますっ」
言いつつ、スプーンを手に取る前に携帯で写真を撮っておく。
前世では料理を撮影していたが、今世では完璧な被写体がいる。ついでにデートらしくツーショットも。ぱしゃぱしゃっと数枚撮って。
「ユーリ、お写真ですか?」
「うん」
「あとで見せてくださいっ」
「いいよー」
食べる直前で止まっていた可愛い子に微笑んで自分も食事を始める。
一匙、うまい。
「ふぁぁ、おいしいです……」
陶然とした様子でもぐもぐしている。可愛い、可愛いが……。
「……熱くないの?」
あちあちな鍋から掬って、ご飯と一緒に食べている。ちょっとそれは舌を火傷するんじゃないかいと言いたい。優理だったら確実に火傷しているだろう。
「大丈夫です!熱いですけどおいしいですよ。えへへ、あつあつでおいしいですーっ」
「そっかー。美味しいならよかった」
「はいっ」
まあアヤメが美味しく食べられているならそれでいいか。
料理を半分こする約束により、油断していた優理が当たり前のように口内を火傷したことは言うまでもない。
美味しいカレーに舌鼓を打ち、会計を済ませ外に出ると。
「――ユーリ!次はお魚ですね!」
元気いっぱいに笑うアヤメが優理の正面におり、当の優理は舌の火傷と満腹感で疲れていた。しかしそこは漢優理。可愛い女の子の前でカッコつけたい病に罹患している童貞は、プライドを捨てていても見栄を張ってしまう。
「へへっ、行こうか。魚が僕らを待ってるぜ」
「はいっ!」
言葉にして即、後悔する童貞だ。
結構な満腹感を強引に振り払い、お店探しと歩き始める。できれば数十分……いや一時間はこのまま歩いて胃の中身を消化したい。なんなら夕飯まで歩き回ってもいい。
「ユーリ!海鮮丼専門店ですよっ。えっへへー、食べたことないです。生魚はどんなお味なのでしょうか?」
「……おぉ」
なんとアヤメ、散策開始一分未満で二軒目を発見してしまう。残念!優理の腹は終わりのようですね!終わってたまるか!!!
独り相撲は捨て置き、重い息を吐いてにぱにぱな少女に声をかける。
「アヤメよ。わたくし優理、お腹いっぱいです」
「そうなのですか?大丈夫です!私がいっぱい食べてあげますっ」
「あ、そう?じゃあ入ろっか」
一緒に食べてほしいです(うるうる)、とかだったらやばかったが、純粋に一人で美味しくご飯を食べてくれるのなら付き合おう。悲壮な決意はなかったことにして、けろりと少女に笑いかけ店に向かう。
案の定先に入るのはしょんぼり辛そうだったので、さわさわと頭を撫でて前を歩いてあげた。
席に着き、なんだかついさっき似たことしたなと微妙な気持ちになりながらメニューを開く。色とりどりで美味しそうだ。ぜんっぜん食べたくならない。
「わぁっ、ユーリ、どれにしましょう」
「お、今度は迷うんだね」
「えへへ。さっきはあつあつなのがあったのですぐ決めちゃいました」
「あぁ、そっか。アヤメ熱いの好きだったね」
「はいっ」
そういえばと思い出した。
アヤメは熱い食べ物が好きだった。一人で暮らしていた頃は水を入れるだけで食べられるレトルトのみの生活をしていた。食事はいつも生温く、美味しいは美味しいけれど胸の奥があったまるような美味しさはなかった。だから優理と暮らすようになって、あったかいものを食べられることが本当に嬉しかった。
人肌の温もりと同じくらい、熱い食べ物の美味しさに感動した。以降、アヤメは熱い食べ物が大好きになった。
少々しんみりしながら、真剣な顔でメニューを見つめる少女に優しい顔を向ける。優理は涙脆く、感受性・共感性の高い男だった。
目元の熱さを誤魔化し、少女にメニュー選びのアドバイスを送る。
「アヤメ。食べられるなら二つ頼んでもいいよ」
「ほ、ほんとうですか!?」
「うん」
「えへへ、頼んじゃいますっ」
「うんうん。好きに頼みな」
可愛い子には旅をさせよと言うことわざがあるが、可愛い子には不変の愛を与えよと言うことわざもある。
不変の愛。それは変わることのない愛を指す。いつまでも愛おしさを忘れず、慈愛の心を持って永遠に愛し続けよという意味だ。時には辛い経験が自身の糧となることもある。けれど、そんな経験せずとも人は成長し心豊かになれる。数多くの成功体験を積み重ねた方が、未来に夢見て前向きに生きていけるだろう。
アヤメは既に大きな労を背負っている。生まれからして特殊で、育ちもまた特殊で、見た目こそ雪の妖精(大人)だが、中身は雪の妖精(子供)だ。もう充分に人生の辛さは味わった。これからはたくさんの甘さを知っていけばいい。
未だ背負った労は下ろせずとも、これ以上の重荷は背負わせないようにしてあげよう。それが大人、同居人としての役目だ。
うむ、と神妙に頷き、優理は生温かい目で少女を見つめた。ちなみに先の不変の愛云々なことわざは嘘だ。優理の妄言である。
「ユーリも何か頼みますか?」
「――いや遠慮しておくよ。僕の分まで食べちゃいな」
「そうですか?ふふーっ、たくさん食べちゃいます!」
質問には即答で返し、機嫌よく揺れる銀糸の束を眺める。美しい。
綺麗すぎて、これもしや視力回復するのでは?と思ってしまう。別に目は悪くないが、前世の癖でつい目の良さを求めてしまう。目は良ければ良いほどいいと思っている変態だ。高い視力の使い道は敢えて言わないでおこう。
注文、料理(炙りサーモン丼、彩り海鮮丼、浜味噌汁)到着、完食、会計、退店。
二人分の食事をぺろりと平らげた大食い美少女に腹の具合を尋ねると、”まだ全然食べられます!”と返ってきた。優理は戦慄。続けて放たれた”でもお腹いっぱいですっ”の言葉に優理は安堵した。
お腹いっぱいなのにまだ食べられるってどういうこと?と思うだろうか。優理は思った。
エイラ曰く『アヤメ様は食物の消化吸収効率も現代人類と比べ段違いで良いため、食後三十分も経てばほとんどのエネルギーは細胞に蓄えられています』とのことだった。
つくづく可愛い美少女である。たくさん食べる美少女は可愛いと世界が言った。
「さてはて、食事も終わったけど……どうしようか。アヤメ。まだ買い物残ってるし、普段と違うスーパーも寄りたいから……ん、アヤメ?」
「ううー、ユーリぃ」
「ふふ、はいはい。どうかしたかなお姫様?」
可愛く服の裾を引っ張ってきて渋面で名前を呼んでくる。表情も珍しくて可愛いが、優理はアヤメの甘えたような名前の呼び方が好きだった。なんだか妹に甘えられているような気がして嬉しいのだ。妹はいたことないが、たぶんきっとこんな気分。近距離でふにょんと腕に当たる胸に「エッッ!!」と思うのもたぶん普通。妹にも欲情ってするよね。しない?しないか……。
煩悩を振り払い、可愛い少女に微笑みかける。
「うぅ、歯磨きしたいです……」
「あぁ……」
初の外食、初の生魚。そして初のすぐ歯磨きできない環境。
アヤメ、食後に口の中スッキリできない事件の開幕である。
――Tips――
「いたずら」
美少女への悪戯とも、美少女からの悪戯とも言い換えられるが、ここでは敢えていたずらと表記する。
傘宮優理は童貞なので、親しくなった女性に対して積極的ないたずらには出られない。しかし相手は年下、妹、幼子、好感度◎、可愛い、銀髪、懐き度◎、のアヤメであった。優理が適度にいたずらをしてしまうのも無理はなく、これを世の独り身女性が見れば悔し涙を流し打ちひしがれるだろう。真っ白に。
性欲逆転世界では男→女へのいたずらは数少なく、創作でしか見られる機会がない。恋愛関係にある男女であっても、あまり男→女のいたずらは少ないと言われる。何故なら男にとって恋人と一緒に居られる時間は、それだけで幸せだから。
逆に女→男へのいたずらは数が多く、それに辟易する男もまた多いと言われる。やり方やしていいいたずらの回数を見極められない者が恋愛市場から転げ落ちていくのだ。
優理の場合、いたずら後のアヤメへの対応でパーフェクトコミュニケーションを連発し、さらには頻繁な"なでなで"により好意ゲージを常にMAXで保っているためある程度のいたずらは"いじわるです!"で済まされている。内心こんないたずらコミュニケーションも楽しみ始めてしまっているアヤメだ。その後のなでなでは幸福そのものであり、優理のなでなで依存症になっているアヤメである。
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