家族団欒とお出かけ。

「……」

「……」

「……」

「……じー」

「……ふふ、おいでー」


 わざわざ口に出すミニモカちゃんに、膝をついて両手を広げる。ハグしようぜ!の合図だ。

 無邪気にとてとて近寄って抱きついてきた幼女を落とさないよう、痛くないようにと抱き上げる。


「おねえちゃん、だあれ?」

「えへへー。私、由梨って言うの。ゆりだよー」

「ユリねえ!ユリねえ、ママみたい!」

「そうかなぁ。ふふふー、ママさんと私、ちょこっと似てるみたいだもんね☆」


 抱っこしたままこそこそっと歩き、階段上より左側に向かう。ミニモカが顔を覗かせていた場所だ。


「ねえお嬢ちゃん。お名前は?」

「えっとね。わたしココ!」

「わー可愛い。ココちゃんいくつなのかな」

「わたし4さいだよ。おねえちゃんになったの」

「そうなんだー。最近お誕生日だったんだね☆」

「うん。ユリねえもおねえちゃんだね」

「そうだよー☆お揃いだねー」


 にぱーと笑顔を交換する。素直でちみっこくてモカちゃんみたいで可愛い。

 幼女をゆらゆらーっと抱き揺らしながら、耳元できゃっきゃする声を聞きつつ部屋を見る。二階の左手側は引き戸を挟んで和室になっていた。畳と障子と提灯のような明かりと。THE 和室な部屋が障子越しの太陽光で穏やかに照らされている。


「ねえココちゃん。ここに他のお姉ちゃんたちいた?」

「うんっ」

「どこにいるかなー。かくれんぼしてるかも。一緒に探そっか」

「うん!」


 うりうりと動きたそうな雰囲気になったので、腕の中からゆっくりココを下ろして床に立たせる。ちっちゃな手と手を繋ぎ、やんわり引っ張ってくるちびっ子に付いていく。


 探すと言っても、部屋は押入れと積まれた布団くらいしかないので場所は限られている。というか、どこにいるかはもうわかっている。


「押入れかなー」

「おねえちゃん、わたしとどかないよー!」

「ふふー、ジャンプしよっかー☆」

「わ、するー!」


 押入れの下は高さもないため、のそのそっと小さな身体でもすぐ見られた。しかし上はそうもいかない。子供の身長では全然届かないので、左右からむぎゅっと掴みジャンプに合わせて持ち上げてあげる。頭をぶつけないよう押入れから離れ、落ちないようにしっかりと掴んでジャンプ後はむぎゅっとハグしておいた。


「はいはーい、見えるかな?」

「うー……マキねえいないよー」

「そっかー。別のところかもねー!」

「うん」


 二段目に上半身を突込み、布団に身体を埋めているココを引き戻す。床に着地させ、さて、と振り向く。向かう先はあと一つ――だが、部屋の入口でモカがこちらを見ていた。


「ココちゃん、モカちゃんが手振ってるよ」

「モカねえ?」


 声は大きめにすることで、一切手なんて振っていなかったモカに身振りを強制させる。驚いた顔の後、すぐ手を振ってくれたのはさすがのお姉ちゃんだった。


「ココー、ただいまー」

「モカねえ!おかえりー!」


 たたたーっと駆けていく幼女を抱き留め、ハグして挨拶を交わしている。美しい姉妹愛だ。髪の毛の色や顔立ちがそっくりで見るからに姉妹とわかる。ついついにっこりしてしまう由梨である。子供は興味がよく移り変わり、心のままに生きていて愛おしい。


「ふー……それ、で」


 こそっと歩いて、積み上がり盛り上がった布団のすぐ傍に行く。


「……」


 明らかに一部だけもこっとしているので探すも何もない。ココとのかくれんぼと遊びは入れたが、最初から見えていた。


 どうしようかと悩む。モカはココと遊ぶので忙しく、香理菜とモカママパパの姿は今いる場所からだと見えない。香理菜一人で両親と話をしているのだろう。さっきの由梨と同じだ。あと二人、モカの姉妹がいるはずだが……。


 ちらと布団を見て、二人はいないかなーと思う。

 ここが自宅だったら布団に飛び込んで、わははー!としたのだがここは他人様の家だ。いくらあざとカワイイ由梨ちゃんでも分別はある。


 そそそーっと寝具の山に近寄りしゃがむ。布団をめくり。


「あ」

「あっ」


 めちゃくちゃに目が合った。そっと布団を下ろす。

 見えたのはモカ似の少女だったので、階段の話を思い出せば"マキ"と呼ばれていた子だとわかる。


 ふんふん頷き、由梨はその場を後にした。


「モカちゃーん。ご挨拶も済んだし、次どうするの?」

「え?ん、っと……そうね。あんま考えてなかったけど、ていうか由梨、あたしちゃんとママとパパの紹介した?」

「……どうかな?わかんない。自己紹介くらい?」

「ふーん……あんまりわからないんだけど、家族の紹介ってこんなものでいいの?」


 ココを抱き上げ、頭を撫でてあげながら心配そうに聞いてくる。金髪幼女が金髪美女の髪に顔を埋めている。平和な光景だ。


「いいんじゃないかな☆気になるの?」

「え、いや、気になるっていうか……」


 自分でもよくわかっていないのだろう。慣れない、というより初めてのことならそりゃ気にもなるか。うんうんと頷き、年上として(二十年+二、三十年くらい)、ここは一肌脱いであげましょうと動く。


「じゃあちょっとお話してくるね!」

「ちょ、えっ!?」


 静止の声は無視し、和室からリビングへ。

 予想通り香理菜がモカ両親とお喋りしていた。由梨が幼女とかくれんぼしている間に、ずいぶんと打ち解けた様子だ。


「やっほー☆香理菜ちゃーん!」

「うえ……由梨、声大きいー」

「うふふ、元気でいいわねぇ。家にはあんまり元気な子いないから嬉しいわ」

「はは。ママがいるじゃないか。私はいつも君の元気を分けてもらっているよ」

「もう、嬉しいわ。うふふ、ワタシだっていっつもあなたの元気をもらっているんだからお互い様ね」

「確かにお互い様のようだね、はは」

「うふふ」


 なんだこのイチャつき。ちょっと距離縮まったの見ていたぞ。羨ましい。こういうのもやりたい。"わかりあってる感"、これに尽きる。


「……香理菜ちゃん香理菜ちゃん」

「んー何さ」

「羨ましいって思ってる?」

「――……べ、べつにぃ?」

「あはっ、声裏返ってるよ」

「……はぁ。由梨に嘘つく意味はないか。まあ、うん……ちょっとはね」

「ふふ、仲間だねっ」

「ん」


 ほんのり頬に赤みを増した友達に微笑む。

 友達と二人、ついでに途中で合流してきた友達+妹と改めて自己紹介を済ませる。学校でのモカのことや、父親って珍しくないの?とかそんな話をして。


 香理菜の反応はともかく、優理として話を聞いていたら自分も男だし父親とか別に何も思わないなぁーと軽い返事をしてしまった。そのせいで、モカパパから興味深いものを見る目を向けられた。……男バレしてないよね。大丈夫大丈夫。


 ある程度話して、立ったままも悪いねということで広いテーブルのあるキッチンへ向かうことになった。お腹の具合も聞かれ、少し早いがお昼も食べないかい?と。


 元よりモカからそんな話を受けていたような気もするので、元気に頷いて歩き始めることに――。


「――ちょちょ、ちょ……っと、待ってほしい、です……」


 後ろから聞こえた声に全員で振り返る。

 その場の全員から目を向けられ、勢い込んでいた声が萎む。

 家族だけならまだしも、ここには初対面の由梨と香理菜もいる。緊張もするか。


 大人な笑みを浮かべ、由梨は声の主――布団の君に返事をする。


「おはよー!お布団でおやすみするの、楽しかったかな☆」

「うぐ……べ、べつに楽しくなかったですけど」

「ふふーっ、そうなんだぁ」

「そ、そんなことより!!!えと、あ、あたし三女のマキです!よろしくお願いします!!!」

「私、傘宮由梨。よろしくねー☆」

「わたし三玄みくろ香理菜かりな。よろしくねーマキちゃん」

「わたしココ!」

「はいはーい、ココは姉ちゃんと遊んでようねー」

「うん、モカねえとあそぶ!」


 顔は赤く、律儀に挨拶しにきた三女のマキと挨拶を交わす。

 これでモカ家は、長女、三女、四女、父、母と顔を合わせたことになる。あとは次女だけだ。

 香理菜と二人、あと一人はどこにいるのやらと話しながらモカママパパに付いて階段上より右側のキッチンスペースに行く。


 こちらはこちらで大きめの食卓が置かれ、向かい合わせに四人ずつは広々座れるようになっていた。食卓より奥に調理スペースがあるようだ。カウンターキッチンになっていて受け渡しも容易い。


 そして、当然のような顔をして座っている女性が一人。


「――遅かったね……うん。お客様どうぞどうぞ……私のお隣特等席だからね、うん」

「ラテねえ!」

「ラテ……はぁ。まあいいわ。はい由梨、香理菜。あの子がラテ。うちの次女ね。あたしより三個下の高校生よ」

「はーい、私由梨、よろしくねー!」

「香理菜だよー。よろしく」

「うん……よろしく、ラテ……あ、敬語の方がいいのかな」

「当たり前でしょ!!」

「別にどっちでもいいよー?」

「私もどっちでもいいよっ」

「あんたら……あぁもう、どっちでもいいわよ、好きにしなさい」

「おー……モカ姉が言いくるめられてる……さすがはあのモカ姉の友達……うん」

「ラテ姉、あたしたちが和室行った時どこいたの?ぜんっぜんいなかったじゃない」

「三階」

「……足音してた?」

「ふふふ……お姉ちゃんの力だよ……うん」

「ラテねえ!にんじゃなの?」

「うん。……忍者だよ。ココも忍者になりたい……?」

「うん!」

「……うん。よかろう。ならば今よりココは……弟子ココじゃ」

「……ふざけるの後にして、ラテはママの手伝いするわよ」

「えー」

「はい立つ!」

「……あーい」


 家の住人全員が集まり、急に賑やかになった空間だ。

 モカ家女性陣は下の子も揃って配膳やら食事の準備やらをしている。そこに父親も混ざっている光景はなんとも不思議だった。似通った金髪に紅一点ならぬ黒一点の男。良い父親なのだろうなと素直に思う。


 優理の今世に父親はおらず兄弟姉妹もいなかったため、賑やかな暮らしとは無縁だった。だからといって、寂しかったわけではない。母親が自分のために尽くしてくれていたと存分にこの身で知っている。

 それでも前世含め兄弟姉妹に縁がなかったからか、こうして賑やかな家庭を見ていると少々の羨望を覚えてしまう。


「……由梨」

「うん」

「……なんだか、いいね。ああいうの」

「そだね。……うん。香理菜ちゃん、一人っ子だっけ」

「うん。由梨もだよね」

「うん。お姉ちゃんとか、妹とか。いたらあんな感じだったのかな」

「どうだろう……けど、モカちゃんが姉なのは楽しそうだなぁ」

「ふふ、だね。……良いお家だね」

「うん。素敵な家してる」


 お客様らしく二人で並んで椅子に座り、しんみりと話をする。

 姉でも、妹でも。どちらもいいなぁと思う。


 優理は前世からずっと一人っ子だった。

 友達はあまりおらず、誰かの家に行く機会自体が小学校の頃から先途絶えていた。一人が当たり前故、兄弟姉妹の存在を羨んだことはなく、そんなものかと軽く受け止めて生きてきた。


 けれど大人になり、こうして騒がしくも楽しそうな光景を見てしまうと……どうしてもちょっとした寂しさのようなものを感じてしまう。今、優理が一人暮らしを――あぁ、そうだった。


「ふふっ」

「?どうしたのさ」

「ふふ、ちょこっと寂しくなってね。でも私、今一人暮らしなのに一人暮らしじゃないんだーって思って」

「??……あー、親戚の子だっけ」

「うん」


 納得の顔を見せる友達に頷く。

 一人暮らしだけど、一人暮らしじゃない。ちょっと前までは本当に一人きりだった。前世からそうだったが、一人の寂しさは急に襲いかかってくる。ふとした瞬間に孤独を強く感じる。


 そうした急激な寂寞せきばくを上手くやり過ごすのが孤独と付き合うコツだ。

 前世では妖精や精霊と会話して誤魔化していたが、今世は配信がその役割を担ってくれていた。


 でも、今は違う。

 配信をしなくても孤独を感じなくてすむ。家に帰れば、出迎えてくれる人がいる。ただいまにおかえりが返ってくる。


「――……」


 ただの挨拶だ。本当にそれだけ。見送りと、出迎えと。ただそれだけなのに、改めて考えてみて……すごく、本当にすごく、その"ただの挨拶"で救われている自分がいた。


 あぁ、なんだ。本当は僕、ちゃんと寂しかったんだ。

 そっと胸の内で呟く。アヤメには保護者目線で色々言いはしたけれど、本当は優理も同じだった。一人が嫌なのは優理もだった。寂しいのが嫌なのは優理もだった。アヤメと一緒に居たいのは、優理もだった。


 まだほんの一週間足らずだと言うのに、家に人がいることに強い安心感を持ってしまっていた。

 ガラスのハートらしい、取り繕って弱さを隠そうとする自分の心に苦笑する。


「ねえ、香理菜ちゃん」

「うん」

「誰かと一緒に暮らすって、良いものだね」

「……まあ、ね。由梨、ホームシック?」

「んー、ふふ、そうかもっ」


 笑って、後でアヤメに電話を掛けようと思う。

 家に来てくれてありがとうと、感謝の気持ちはしっかりと伝えておきたい。心を言葉にするのは、本当に大事なことだから。


「ふふー、まだお昼なのに、今日これからお泊まり大丈夫?」

「あはっ、平気平気☆由梨ちゃん我慢強い子だから!」

「我慢するのかぁ」


 緩くじゃれ合いながら、寂寥を飲み込んでほとんど準備の終わった食卓を眺める。


「――それじゃあ、お昼にしよっかぁ。香理菜ちゃん、由梨ちゃん、お待たせっ」


 モカママの声を皮切りに、モカ家でのお昼ご飯は始まった。




 一方で。

 寂しさに浸る男がいるとは露知らず、優理家の同居人と客人の二人は全力でゲームの攻略に励んでいた。



「第一のダンジョンです!」

「まさか海ではなく空に行くはめになるとは思いませんでしたね」

「はい。お空にも海があるなんて漫画の中だけだと思っていました……!」

「アヤメちゃん、ゲームも創作だから現実だと思ってはいけませんよ」

「ふふふー、大丈夫です。お空の海はもくもくの真っ白なのだと知っています!」

「そう、ですね。はい。……雲海のこと言ってるのかな」

『肯定。アヤメ様は雲海のことを言っています』

「きゃっ!そ、そうなんですね。ありがとうございます……」

「わわ!リアラ!補助をしてください!!ダンジョンボスです!!!」

「ええ!?どうしていきなりダンジョンボスが――って本当にボスじゃないですか!!」

「ぴゃう、つ、つよいです!けどリアンと私たちの力は無限大です!!」

「……アヤメちゃん。ゲームオーバーしていますよ」

「……リアラ、生命の精霊を捕まえてきましょう」

「そうしましょうか……」


「むむむ、まさかお空の神殿が二つに分かれていたとは……」

「最初からボスの時点でおかしいとは感じましたが、思ったより攻略は大変そうですね」

「はい。どうしましょうか。右と左、どちらを先に進めればよいのでしょうか」

「アヤメちゃんの好きな方でよろしいかと。どちらからでも攻略できるよう作られているはずです」

「そうなんですね。じゃあ……えと、ボスのいた左からです!」

「わかりました。行きましょう」


「リアラぁ、ダンジョンが難しいです……」

「難しいですね。私の補助も目くらまし程度しか使えないので……アヤメちゃん、交代してみますか?」

「えと……あの、もうちょっと頑張ってみてもいいですか?」

「ふふ、構いませんよ。アヤメちゃんがやりたい分だけ続けてください」

「えへへ、はいっ、頑張ります!」



 レジェンド・オブ・ルゼルは続き、あっという間に数時間が経過した。

 未だダンジョンは一つ目。先は長く、アヤメにとっての難所を頑張ってクリアしたところで一度切り上げることにした。


 時計を見れば針は"2"に重なっている。もう十四時だ。

 熱中し過ぎて時間を忘れてしまっていた。銀の少女はお腹がくぅくぅと訴えてきていることに気づく。


「リアラ、お腹が空いてしまいました」

「私もです。遅いですがお昼にしましょうか。……――アヤメちゃん」

「はい」


 呼ばれて、真剣な顔をするリアラに気づく。そんなにお腹が空いているのだろうか。


「優理君から買い物に行けたら行ってと言われていたことを思い出しました」

「あ」

「アヤメちゃんのアクセサリーは設定し終えたので、買い物には出られます。……軽くお腹に入れて、お昼は買ってきますか?」

「か、買いたいです!!お買い物したいです!お出かけしたいです!!!」

「ふふ、そうですよね。じゃあ準備しましょうか」


 微笑むリアラに、急いでお出かけ用の衣服へとコスチュームチェンジを果たす。

 この家にはフード付きのコートを着てこそこそっと来たので、ウユニロで色々買った洋服のお披露目は初だ。部屋着は部屋着なので別枠である。


 アヤメとてしっかり女の子をしている。優理――由梨の可愛い服を見て、お出かけする姿を見て、いいなぁと何度も思っていた。優理と一緒にいられるだけで嬉しくて堪らないし、一人ぼっちだった時と比べたらもう本当に幸せでいっぱいだが、それはそれ、これはこれだ。


 お出かけはしたい。お買い物はしたい。

 本当に買うかどうか以上にいろんなものを見てみたい。ウインドウショッピングというやつをしてみたい。

 ゲームもめちゃくちゃ楽しかったが、今からのお買い物もそれと同じかそれ以上……どちらもすっごく楽しくて比較なんてできない。


「えへへー!リアラ!準備できましたっ」

「ふふっ、アヤメちゃん嬉しそうですね」

「えへへへ、嬉しいです。お買い物楽しみです!」

「それでは出かける――前に、少しお腹を満たしていきましょう」

「あ、そうでした!ご飯ですっ」


 ということで、冷蔵庫や棚から簡単に食べられるおやつ程度のものを取り出し温め空腹を紛らわせておく。

 最低限を満たした後、アヤメとリアラは連れ立って外に出る。

 銀の少女の、真の意味での"はじめてのおでかけ"が始まった。





――Tips――


「忍者」

"Japanese ninja!!"とも称されるそれは、日本は古く平安の頃より続く影に生きる戦闘集団である。NINPOUと呼ばれる術を扱い、火遁、水遁、土遁、風遁と自然に通じる不思議現象を自在に操る。さらには空歩、水歩、縮地、分身といった超常的な移動技術や強靭な肉体を持ち、常人の数十倍は身体能力が高いと言われる。

半分以上が後世の創作であるが、その一部技術・能力は真実であり、現代にも受け継がれている。特に独特な呼吸法による無酸素状態(水中や火中等)の行動可能時間や、肉体の鍛錬方法による"まるで忍法のように見える動き"の再現には目を瞠るものがある。

こうした忍者の在り方は、人知れず国の中枢でも取り入れられていた。例えば国家公務員とか。

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