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“純ちゃん、俺がお会計をするから少し待ってて。

羽鳥さんをタクシーに乗せたらすぐに戻ってくるから。”




砂川さんの言葉の通り、私は砂川さんが戻って来てくれるのを待っていた。




“凄く酔っ払ってるうえに夜も遅いし、純ちゃんのことは駅まで送るから。”




駅までだけど初めて送ってくれるという言葉を楽しみにして、私は待っていた。




砂川さんとの“最後の最後”に“女の子”としての思い出が出来る。




そう思いながら私は待っていた。




いつまでも待っていた。




この店の扉を開けて砂川さんが戻ってきてくれるのを。




ずっとずっと、待っていた。




5分経っても10分経っても、20分経っても30分経っても戻ってくることはない砂川さんのことを・・・。




羽鳥さんと並びこの店を出て行く砂川さんの後ろ姿を思い浮かべながら・・・。




二度と私のトコロには戻ってくることはないと分かっている砂川さんのことを、待ち続けていた・・・。



























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