手
オレは、瀬伶菜と一緒に居たくて…なにかずっと瀬伶菜と一緒にいられる案を考えた。
歌…
瀬伶菜は、歌が好きだから…そこでなんとか大学を卒業しても繋がっていたい。
そんなオレの願望を現実にしたくて…オレはつい、いろんな機能がついている電子ピアノを購入した。
ちょっとお高いけど、めっちゃ性能のいい機械。
だって、お金は…そこそこございますので。
そして、オレはなんとなく作曲してみた。
‼︎
オレは自分で言うのもなんだけど…天才なのかもしれない。
その作曲したものに、瀬伶菜が書いた交換日記の一言なんかを歌詞にしてみた。
面白い…
曲も歌詞も天才じゃね⁉︎と、自画自賛。
後で瀬伶菜にもきいてもらおっと。
…てかさ、実はオレたちはいまだに恋人のフリをしております。
手も繋いでさ。
なんなら、最近少しなら瀬伶菜がオレと大学でも話してくれるようになってきた。
家にいる感じまでは、いかないけど…でも今までみたいに、首フリフリとかジェスチャー以外にも、クスッと笑ったりなんかもするようになってきた。
こうやって瀬伶菜は、少しずついろんなことを克服してオレの元から去っていってしまうのだろう。
そんなの嫌だ…
いやだけど…仕方ないことだ。
なので‼︎オレは今を精一杯頑張ります‼︎
せっかく彼氏役にも任命されたわけじゃん⁉︎
なら、思いっきり瀬伶菜にイチャイチャを挑んだ。
で、早速…
大学で手を繋ぐときに普通に今までは、繋いでいたんだけど、本日は大胆に指を絡めて繋いでみました‼︎
瀬伶菜は、オレのことびっくりしたようにじっとみてきたからオレは瀬伶菜に、
「恋人なら、恋人繋ぎしてもいいよね?」
と聞いた。
すると瀬伶菜は、
「うん。」
と答えて頷いた。
前髪のせいでよく見えなかったけど、なんか瀬伶菜の頬が、ちょっと赤くなったようにみえた。
気のせいかな…?
それからも、オレたちは手を繋ぐときは恋人繋ぎを当たり前のようにするようになったのでありました。
めっちゃ繋がっている感が、なんとも嬉しく心地よかった。
それにしても、瀬伶菜はいつも冷たい手をしているな…。
寒くないのかな⁇
続く。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます