将来は…
交換日記をしているが、瀬伶菜は交換日記を普通に休みの日オレの部屋でかいていたりする。
そして、
「はい、どうぞ」
とにっこり渡してくる。
…
なんか…なんかにっこりがちょっと怖かった。
で、見ないの?みたいな顔をしているからノートをめくって見てみると…
‼︎
な、なんだコレは‼︎
迫力満点のリアルホラーな絵だった…
「ふふっ。面白いでしょ?」
「いや、びっくりしたわ…」
「そう?あ、ここ見て!」
…そう言われてノートを覗き込むと、、、
‼︎
オイオイ…
「このちっさいやつオレ?」
なんだか爪の長い化け物みたいなやつにオレが喰われそうになってんじゃん…
「そうだよ!面白いね」
「面白くねーよ。ま、絵は上手だけどさ…」
「ありがとう」
瀬伶菜は、満足そうに笑った。
瀬伶菜って絵上手いし、なんなら漫画家とかイラストレーターでもやっていけるんじゃね⁉︎と密かに思う。
なんならめっちゃ美人だしモデルや女優も全然ありだとも密かに思うオレなのでした。
まぁ、瀬伶菜はモデルとか女優なんて仕事は、絶対にやらないだろうな。
…
そもそも幼稚園の先生になるんだもんな。
「ねー、遼は将来の夢とかってある?」
「あー、オレは…」
オレは、瀬伶菜と結婚したいってのが夢…です…なんて言えるわけもない。
「オレは?ん?なに?」
「オレは…まだ決まってないかも」
「ふーん。てっきり頭いいから何か目指してるのかと思った」
…何も目指していないオレ。
オレもなんかやりたいこと見つけなきゃだよなー。
なんてのんびりとすごしているうちに、オレたちは…オレたちは…大学生になってしまった。
瀬伶菜は、相変わらず前髪が長く人見知り状態だ。
このまま瀬伶菜は、大学を卒業して幼稚園の先生になるのだろう。
どのような手順で先生になるかは、知らないけど応援したいと考えている。
オレは、たぶん…就職をすることに。
とくにやりたいことも見つからなくて、安定した職で手を打つだろう…という感じだ。
…だったの。
だったんだけどさっ‼︎
就職とかしてる場合じゃなくなったんですけどぉ〜⁈
ええええええええええぇっという状態なんですけどっ‼︎
なにがどうしたらそんなことになっちゃんうんですかぁー⁉︎
続く。
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