誰彼構わず、他の男と寝る彼女に俺は本気で惚れている!
神石水亞宮類
第1話 誰彼構わず、他の男と寝る彼女に俺は本気で惚れている!
俺の彼女は、誰彼構わず男と寝る女だ!
俺と会っていても他の男から連絡が入ると? そそくさと男の所に行ってしまう。
俺も最初は凄く嫌だった。
でも? そのうち、“慣れてくるというか?”
こんな事、慣れるのはおかしいのだが、彼女がそうしたいと言うなら
そうさせてもいいのではないかと思うようになった。
“そもそも彼女になった女が、他の男とヤッてはいけないと言うのは傲慢な
男の言い分だと思うのだが......。”
俺は彼女には、“自由に好きな事をさせてあげたい!”
彼女が誰と何処で何をしていようが、“最後の最後に俺のところに戻って
くればそれでいいじゃないか!”
その事は、前もって彼女にちゃんと俺から話している事だった。
『“長努! 私今から他の男と会ってくるから、明日の朝帰って来るね。”』
『分かった、アズ! なんかあったら? 俺に連絡して来いよ。』
『うん。』
『じゃあ―行って来い!』
『うん、じゃあーね!』
『あぁ、バイバイ!』
『ばいばい!』
“俺と彼女の関係は、他の恋人同士とはかなり違うだろう!”
それでも俺は彼女を愛しているし、別れる気もない!
他の男に抱かれる彼女を俺は嫌いになった事が一度もないのだ。
普通ならきっと耐えられない事なのだろうけど、、、。
でも俺は彼女のあの奔放な性格に心惹かれたのかもしれない。
あと? 彼女は俺に一言もそんな事を言わないが、危ない目に遭った事も
あるらしいのだ。
その事を、彼女の親友の女の子から俺は聞いた。
それでも彼女は、男遊びを辞めることはない!
彼女は彼女なりに覚悟を決めて遊んでいるのだろう。
だから俺も彼女の男遊びを許せるのだと思う。
“覚悟”って本当に簡単なようで難しい事なんだと俺は思うんだ!
俺の近くに居る、彼女がそうだからだ。
・・・でも、たまにふと俺はこうも思う。
彼女は俺と一緒に居ない時、他の男と会ってどんな顔をするのだろう?
俺の知らない彼女がそこには居るのだろうか?
彼女の頭の片隅にでも俺がほんの少しでも居ってくれたらそれでいい。
ただ、他の男に抱かれている彼女を想像するのは辛い。
“できればずっと、彼女には俺だけのモノであってほしい!”
本音を言えば、そうなのかもしれない。
『帰ったよ~』
『おかえり。』
『お腹空いた!』
『なんか食べる?』
『今から、なんか食べに行かない?』
『えぇ!? 今から?』
『うん! 牛丼屋なら開いてるよ。』
『じゃあ、行く?』
『行く!』
『玄関の鍵閉めるから、鍵貸して!』
『はい!』
【ガチャ】
『じゃあー行こっか!』
『うん。』
何気ない彼女との日常、俺はやっぱり彼女が好きだ!
大好きだ!
他の女性(ひと)は考えられない。
彼女もその事を、知ってるんだと思う!
だから彼女も俺がいいんだろう。
“誰彼構わず、他の男と寝る彼女に俺は本気で惚れている。”
俺と彼女の居心地の良い関係性がここにはある!
誰彼構わず、他の男と寝る彼女に俺は本気で惚れている! 神石水亞宮類 @kamiisimizu-aguru
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