第7話 寮ってどんなの

食器を全て返却口へと運日終えると、自立型お掃除ロボットが机を拭いている。

それを横目に私達生徒はそれぞれの寮寮長の元へ整列する。

「じゃあ、ついてきてくれ」

ケビン寮長が声かけをする。

私達寮生は、寮とご対面する少し先の未来に想いを馳せそわそわ、期待した足取りで着いていく。


寮はそれぞれ、南校舎サードフロアのホールにある6つの大扉から続いている。

大広間を出て南校舎へ移動する。

(そういえば、ルカとケセラはどうなったかな。他人の寮分け全く聞いていなかった。)

キョロキョロ辺りを見渡すと、後方に白いオオカミのような耳が揺れている。あれは……ケセラっぽい。どうやら姉妹でも同じ寮になるとは限らないようだ。そりゃそうか。

歩きながらチラチラと後ろを見ると、やはりケセラだった。誰かと会話しているようだ。

ルカの所在は後で確認しよう。


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