異世界転生、女ですが何か？

第2話

「俺は神だ。創世神レジリオ」

「成る程。神ねぇ……………………はぁ(´-ω-`)」

「おい。なんだその間は。信じてねぇな」

「いや……信じてはいるよ。認めたくないだけで。だんだん思い出してきたよ。私は勇者召喚に巻き込まれたんだったな。勇者に選ばれた幼馴染みから逃げ損ねて…………はぁ(´-ω-`)」

この場所に来る前の出来事を思い出して、溜め息を溢した私に創世神レジリオが哀れみの視線を向けてくるもんだから、幼馴染みの馬鹿への怒りが沸き上がる。もし、また会うことがあったなら顔面中心に殴ってやろう。などと考えているとレジリオが少し困り顔で話しかけてきた。

「本題に移ってもいいか？」

「あぁ…ごめん。進めて」

「お前がここに来た経緯は思い出したようだし、これからのことを話そうか」

「さっさと地獄に連れていってよ」

「いや、連れていかねぇからな！！っていうか自ら地獄を選ぶのかよ！！」

「え？そういう話じゃないの？(´・ω・`)」

「…キャラ崩壊してるぞ。異世界転生ものの小説読んでんのなら予想はつくだろ」

何で知ってんだよ……って神だからか…っていうか現実逃避させてよ。

「させないからな」

「だから、心読むな。もう面倒くさいからさっさと話終わらせて」

「話ずらしたのは誰だよ…はぁ……単刀直入に言う。転生して新しい人生を生きてみないか？」

「はぁ？」

レジリオの言葉につい、間の抜けた声が出てしまった。いやね、予想はしてたよ。でもね？遠回しに拒否発言したわけだからてっきり命令形だと思ってたから。

「命令何てしねぇよ。決めるのはお前だ」

「だから……もういいや(´-ω-`)何で私を転生させたいのさ？」

「お前、前の世界で幸せだったか？」

「なにさ突然。まぁ、幸せとは程遠かったかな」

「だからだよ。お前は本来幸せになるはずだったんだが、勇者召喚の行われた世界の世界神がお前の幼馴染みを勇者として喚ぶためにお前の生きていた世界に干渉しやがった影響で普通の幸せすら掴めなくなったんだ。だが、お前の幼馴染みが呼ばれた世界でなら幸せを掴める。世界神を止められなかったせめてもの償いだ。」

世界神ふざけんな。っていうかレジリオはそこまで考えてくれてたんだ。別にレジリオのせいじゃないのに。せっかくだし新しい人生を楽しんでみようか。