国家転覆系ハッカー彼女

@yuluhack

(不正に)閲覧を稼ごう!の段!

「所詮どいつもこいつも大衆が消費するものを消費する、真に良いものが人の目に触れるのはほとんど運の問題に過ぎない。」俺は心理を独り言つ。

「君の文章が読まれない理由は君のその態度が物語っているよ。他責で居直る内は燻ってる現状は変わらないだろう。」

うるさいメガネだ。正論で人が動くとでも思っているのか。これだから成人して接客もやったことのないヤツは。

「いいや、俺の考えは間違っていない。どうせ俺の本だってデイリーランキングにさえ載って、人の目につけばブームが来るはずだ」

俺は真理を以て反駁する。

「では、その仮説が正しいか、証明してみよう!」

ドラえもんもびっくりのハイテンポだ。

「要するにbotでも何でも使って君のカクヨムのページに大量のアクセスを送ればいい訳だ」

「言うは易く行うは難しじゃねえのか」一般論で相槌をする

「私にとっちゃあね、口より手の方が早いのだよ」口より手が早い、というフレーズから邪な発想をしてしまった私はきっと色々足りてないのだろう。ともかく彼女は既に集中モードだ。pythonか何かでツールを作るのかと思ったら彼女はGUIで操作を行っていた。トラフィックを嵩増しするための出来合いのツールは既に出回っているのだろう。

「確認したまえ、君のマイページを」5分もしない内にやってくれたらしい。

「早いな、よくやるのか」

「そうだね、競合企業の広告費を消耗させるため、大量の異なるフィンガープリント(電子指紋)で依頼を受けた企業の競合企業の広告に大量にアクセスしたりね」

どう考えても威力業務妨害に加担しているが、こいつに遵法意識を問う無意味さを俺は知っている。ともあれマイページの確認だ。

「せん、まん、じゅうまん、ひゃくまん、、、は?」

いくら何でもやり過ぎだ。どんな天変地異が起れば百いくらだったアクセス数が急に万倍にも膨れ上がるっていうんだ。

「これで明日が楽しみだね」

BANされてなければいいなあ。



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