【完結】シスコン辞めます~妹より良い女を見つけたから乗り換える件~
あかせ
第1話 妹より良い女がいるじゃねーか!
今日は高校の入学式だ。俺は面倒な気持ちを抑えながら登校する。高校に行くより、妹の
貴子は俺より1歳下の中3になる。彼女は甘えん坊なので、俺にベタベタしてくることが多い。それにムラッとして、去年手を出してしまった。
罵倒されたり親に言いつけられると思ったが、俺の予想に反して貴子の反応は良かった。それ以降、そこそこな頻度でHするようになる。
これからも貴子とのHは続けるつもりだ。止める理由がないんだから、続けて当然だよな。
合格通知により、俺は1-Aであることがわかっている。早速向かうと、黒板に手書きの座席表が書いてある。
えーと、
…ようやくチャイムが鳴った。徐々に空席だったところが埋まり始める。埋まって間もなく、担任らしきおっさんが教室に入ってきて教壇に立つ。
「皆さん初めまして。1ーA担任の
挨拶後、ぺこりと頭を下げる。
おっさんにしては物腰が低い。おっさん=パワハラのイメージが強いんだが…。コンプラがしっかりしてきたのか本性を隠してるのか、それはわからない。
「これから入学式になりますので、廊下に並んで下さい」
めんどくせーなー。校長とかの話なんて聴いて誰が喜ぶよ? 時間の無駄だろ。とはいえ、文句を言っても始まらない。俺はしぶしぶ廊下に並ぶのだった。
体育館で行われた入学式が終わり、教室に戻ってきた。本当に無駄な時間だった。あんなのに付き合わされる俺達の気持ちを考えてくれよ!
「次は自己紹介です」
教壇にいる担任がクラスメートを見渡して言う。
どれもこれも面倒な事ばかり! 胸に付いてる名札を見れば名前はわかるから、やる必要ねーだろ。 教師は無駄なことをするのが趣味なのか?
不満はたまりまくるが言えない以上、大人しく従うほかない。
男子のあいうえお順で1人ずつ教壇まで行った後、簡単な自己紹介をして席に戻る。そんな他愛ないことを繰り返すなんて…。あくびを抑えるので精一杯だ。
俺の順番は既に終わったがな。あまりにも退屈過ぎるから、前を見ながら貴子とやったHを振り返って時間を潰そう。
「あたしは、
俺の耳を通るキレイな声。それにより、振り返るのを一時中断する。女子が前にいるって事は、いつの間にか男子は全員終わったようだ。
そんな事より、なんて可愛い子なんだ。しかもおっぱい大きい! 俺のタイプの女子が同じクラスにいるとは。運命の巡りあわせだな。
愛さんが素晴らしすぎるので、貴子なんかもうどうでも良い。俺は愛さんに乗り換えるぞ!!
愛さんが席に戻るので目で追う俺。何とか彼女との距離を縮めなくては!
結局、愛さん以外の自己紹介はロクに聴かず終わった。別に後悔してないけどな。
その後のホームルームは適当に流す。愛さんの事で頭が一杯だから、担任の声が耳障りで仕方がない。なるべく黙っててくれ!
そして…、ついに放課後になった。各自帰宅していくクラスメート達。今日から早速愛さんの情報収集だ。
彼女のことなら何でも知りたいが、今できるのは“尾行”かな。彼女の家を知れば、今後仲良くなる作戦を練りやすくなる。偶然会ったことをきっかけに、家にお邪魔できるかも?
…なんて妄想してる場合じゃない。愛さんが教室を出たから急いで追わないと!
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