第23話 『苦しめてごめん・・』
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恋人、妊娠、SEX、子供、結婚とこの5つのWORDSが
根米の頭の中を駆け巡った。
この友里という女を恋人? あるいは恋人未満? の座から
引きずり落とし、なんとしても自分が神尾の彼女の坐に就くことを
決意したのだった。
今まで神尾との結婚など考えてもみなかった。
自分が年上という負い目もあったので彼とは深い仲になれただけで
満足していた。
けれど、この友里からの妊娠の連絡で大きく気持ちが結婚へと傾いた。
どうして気持ちが変化したのか、うまく明確な言葉で表現できない。
無理だと諦めていたものが何故かワンチャンありそうな気がしたから、
としか言いようがない。
元々だ、上手くいかなくて元々。
上手くいけば温厚で容姿端麗の若い男との結婚が
実現するかもしれないのだ。
子供を持つことを考えてもここは勝負に出るべきではないのか?
そんな風なことをこの時の根米菜々緒は考えていた。
結婚をして子供を持ち、主婦になって普通の幸せを掴みたい
という夢が急に膨らみ始めた。
◇ ◇ ◇ ◇
横には
窺っている神尾がいた。
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