第19話 『苦しめてごめん・・』
19
そして週一くらいの頻度でHOTEL HOABEを利用するのが
ルーティンのような関係になっていき、仕事もプライベートも
安定して落ち着きを見せ始めた頃、またぽつぽつと友里からの
『寂しいの、誰かと話したい』というようなメールが届くようになった。
帰省してからひと月も経っていないというのに。
同じような内容の2度目のメールが届いた時
『どうしようもできないだろ、どうしろと?』
と頭を抱えているところに根米参上。
昼休み休憩の時だった。
「また例の彼女からなのね。めっちゃっ、困らされてるじゃん。
私がまた文考えたげるわよ。貸して……」
「いや、いいよ。後で考えて何とかするわ」
と言う俺の言葉は華麗にスルーされ、根米はスマホを俺の手から
もぎ取るように自分の手に取り。
前と同じようにスルスルスルっと文を打ち込んで
俺に同意を求めてきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます