美少女の幼馴染みがいるけど、互いに好きじゃないので相手の恋を応援します
作家目指すもの
第1話
俺は一条遥斗。しがいないどこにでもいる高校二年生だ。そう学力が多少高いくらいの普通なのである。別に学校では真ん中より上だが、上位ではない。そんな主人公みたいなモノローグを語っているが、俺は主人公とはほど遠い存在だ。
「お兄ちゃんまた下らないこと考えているでしょ。これ早く食べてよね。私早く学校行きたいんだから」
「お兄様は少しでも私といたいんですよね?同じ学年ならずっと一緒にいれたんですが。そうすればあの泥棒猫と一緒にいる時間を削れたのに」
今話していた女子達は妹達だ。めんどくさそうに早く食べろと言っているのが遥、俺の幼馴染みを敵視してるのが奏だ。どっちも美少女だ。遥とは血が繋がっていて、奏とは血が繋がっていない。それじゃ結婚できるんじゃんと思った男達よ、義理とはいえ長年一緒にいた妹をそいう目でみれるはずないだろ。
「なんで考えてること分かったの?エスパーなの?」
「表情が物語っていたからね。とうでもいいから、早く食べて」
俺はそう圧を加えたように言ってきたので、朝御飯を食べ始めた。いつ食べても美味しいな。美少女で、家事もできるとか、完璧すぎだろ。まぁ誰にもまだ嫁にはやらんがな。俺を越えてから行けと心の中で思っていると、遥はなに言っているのこいつみたいな顔をしていて、奏は私を嫁にやらないってことは結婚してくれるんですねとか言っている。可愛い妹から逸脱はしてないぞ?
そんな色々な視線を浴びながら、俺は食べ終わった。そしてそれをみて食器を遥が片付ける。ご飯を作る日は三人で分けている。今日は遥が担当だったのだ。
「それじゃ着替えてくるわ」
「お兄様私も今から着替えるんですが、一緒にどうですか?ほら裸の付き合いがあった方がもっと親密になれるかもしれないですし」
「年頃の女子がなに言ってんの?あと裸の付き合いは同姓だから、効果があるんだよ。異性とやってもそれは照れるだけだ」
いくら妹でも、裸を見るのはまずい。色々育ってるしなうちの妹は。巨乳好きの俺としては見たいかと言われたら、そりゃみたいに決まっている。だが妹に欲情する兄とかそれはなにかを失う気がするのでここは断っておくのだ。
「つれないですねお兄様は」
そう言って渋々奏は自室に入っていった。ふぅーこれでなんとか兄としての尊厳は失わないですんだ。俺は自分の部屋に入ると、着替え始めた。鏡を見ながら、筋肉をチェックする。うんいつも通り細マッチョだ。女子はガッツリ筋肉がついてるより、細マッチョの方を好んでいる。だから俺はこれをキープしてるのだ。
そんなことを考えながら、制服に着替えて階段を下りた。遥は玄関で靴を履いて、行ってくるよーと言って外に出ていった。遥はいつも友達と学校に行っていて、部活もあるから俺達よりも少し早い。まぁ俺達も部活はあるんだが。今日は部活は学校で休みになっている日だが。
そんなことを考えながら、奏が来るのを待っていた。奏はいつも俺と一緒に行っている。友達はいるはずなのに。それとうちの野球部のマネージャである。美少女だから、よく他校の野球部員にナンパされている。まぁ冷徹な目でみて見下しながら、言葉で滅多打ちにして、他校の野球部員は肩を落として去っていくが。
「お兄様お待たせいたしました」
「そんなに待ってないぞ、それじゃ行くか」
俺は鍵を閉めて、バス停に向かう。そしてバス停に着くと、ちょうどバスが来たので、それに乗る。そして南柏駅で降りて、電車で新松戸まで行く。そして幸谷駅に着くと、同じ制服を着た高校生達がいっぱいる。この流鉄を使うのはうちの高校くらいだからな。そして奏は美少女と有名なので、視線がこっちにくる。だが話しかけてくるやつはいない。冷徹の氷姫と呼ばれるくらい、告白とかナンパしてくるやつを冷たい目で見ながら、相手がトラウマになるくらい言葉でメタメタにしたからな。だから俺は嫉妬の視線を浴びている。まぁもう慣れたから、気にするほどじゃないが。流鉄が来たので、それに乗り、会話をしてると平和台に着いて、学校に向かってると、嫉妬の視線がさらに多くなりながらも無事学校に着いた。
「お兄様ここでお別れですね。決して他の女子に視線を向けないでくださいね。特に果林さんには熱いまなざしを向けないでくださいね。そんなことしたら私はお兄様を監禁しなきゃいけなくなりますから。うふふ」
そう目をハイライトオフにしながら怪しく微笑んだ後、教室に向かっていた。まぁ光はすぐに点るだろうから、あのまんまで教室には行かないから、友達に引かれることもないだろう。奏は俺が果林を好きだと勘違いしてる。ただ果林を好きじゃなく他の人を好きだと言うと、その子に被害が飛びかねないので、言わないでおいている。
そして教室に入ると、イケメンの智輝が美少女達に囲まれながら、爽やかな笑顔で対応してるのを見て、俺はイケメンよ滅べと思っていると、肩を叩かれた。まぁこんなことするの果林くらいだ。俺は振り向くと予想通り果林が男達が自分に向けてほしいと羨むような笑顔を浮かべて果林は言った。
「私と契約しない?」
その一言で俺の青春が動きはじめた。
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