Runner.

 晴れた日のTraining Roomで

 あの陽の下で

 僕は室内から光を浴びた

 進言は間近に迫ってきた

 濃密な汗ばんだ空気に満たされて

 始動―――密着

          静止―――発走.

 (Startだ.)

 (速度を測定.)

 ("時速50マイル.")

 硝煙に煙る空砲の音速は、きっと僕を加速させる光電子加速砲アクセラレーター

 ベクトルは前方

 僕は永遠の大風を感じた

 (∵まだ死んじゃいない)

 そろそろエネルギーを使い果たし、酩酊してきた

  白線を切断

 この世の世界と断絶した気がした

 (∴僕が動いた時が時計の様に止まったから)

 100m走る途中、景色がスローモーションの様に視えた

 (だってさ、冗談と真面目の半分で世界が終わって逝くんだぜ?)

 揺らめく陽炎

 烟る花弁

 もうそこに僕は居ない. 

 僕の番が終わると

 また違う僕達が疾走る

 景色がSlow Motionへ

 徐々に展開されて行く風景

 視線は真っ直ぐのあの樹の生えた地平線を眺め

 走者は一瞬のLinearな速度で

 一斉に進行

 一方に通行

 片側のレールはもう他人がいない

 無限の速度

 両脚の脈動

 着地点は前へ

 Vectorは正面で

 僕は視た

 僕が走る1秒後の僕を

 

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