Runner.
晴れた日のTraining Roomで
あの陽の下で
僕は室内から光を浴びた
進言は間近に迫ってきた
濃密な汗ばんだ空気に満たされて
始動―――密着
静止―――発走.
(Startだ.)
(速度を測定.)
("時速50マイル.")
硝煙に煙る空砲の音速は、きっと僕を加速させる
ベクトルは前方
僕は永遠の大風を感じた
(∵まだ死んじゃいない)
そろそろエネルギーを使い果たし、酩酊してきた
白線を切断
この世の世界と断絶した気がした
(∴僕が動いた時が時計の様に止まったから)
100m走る途中、景色がスローモーションの様に視えた
(だってさ、冗談と真面目の半分で世界が終わって逝くんだぜ?)
揺らめく陽炎
烟る花弁
もうそこに僕は居ない.
僕の番が終わると
また違う僕達が疾走る
景色がSlow Motionへ
徐々に展開されて行く風景
視線は真っ直ぐのあの樹の生えた地平線を眺め
走者は一瞬のLinearな速度で
一斉に進行
一方に通行
片側のレールはもう他人がいない
無限の速度
両脚の脈動
着地点は前へ
Vectorは正面で
僕は視た
僕が走る1秒後の僕を
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます