〈Poem.〉Reach at the sky.

Dark Charries.

氷空まで50マイル.

 あの氷空が統べる頃

 私は飛びたがっていた

 50Mileほど遠くばかり有る原石と言う氷空現実

 「このソラは高くない―――?このソラは低すぎる―――?」

 するとカモメの首長Eagleeye Birdが述べた

 「氷空を触ってみもしない内からは、君には分からないさ―――。君は理想的に飛ぼうとしている。それは愚かな発想だ」

 その言葉が発射された瞬間、私は勢いよく飛んだ

 滑空する―――

 コックピットに背中を預け、飛んだ―――

 氷海

 水泡

 氷山

 生命

 行きかう群れはどこへ還り、どこへ向かうのか

 カモメの子供が鳴いている

 私は

 旋回し優美に飛ぶことで、彼らに雄姿を示した

 氷空を知らぬ内から飛べやしないということを

 彼らに教える方が先だ

 それが氷空を統べる私の運命さだめ―――

 そして言った

 「さあ、君も飛んでごらん。君は飛んだことはないはずだから、まだ飛ぶことを知らない。知らないということが飛ぶための力になるはずだ―――幸運を祈る」

 残照と共に一羽の子供のカモメは飛んだ

 幼いその翼は

 氷空色の尾翼と共に

 カモメの群れから忌み嫌われた悪魔の子

 滑空するUltramarine Bird

 それを笑う者はもういない

 首長は尋ねる

 「その瞳に視えた景色はなんだ?」

 理想と織りなす結実

 磁石のdipoleと電気のLinear

 UとE.

 視えたのは―――、心願

 喰らうべき―――、所業

 「永遠と言う名の未完成の栄光」

 理想の

 時が少しだけ廻った後の自分僕自身


 ――――――――――――――――――――

 P.S.AmazonKindleにて電子書籍化検討中.

 第一話のみ無料公開しています。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る