第4話 私のおっぱいは颯太の物



「じゃあ、二人で楽しんでね〜!颯太くん、めぐみをよろしくね!」

「颯太、瀬戸川さんのことをしっかりと守ってあげるんだぞ」

「何かあったら家に帰ってきてもいいんだからね!」


 そう告げて、めぐみの母さんと俺の両親の3人は俺たちの新居を後にした。


 そして、俺は早速新居のいろいろな設備を見て回ることにした。

 そこには、冷蔵庫や洗濯機、ソファーとローテーブル、テレビなどの最低限の設備は整っていて、母親たちが運んだ着替えやタオルの入った段ボールが置かれていた。

 恐らく家具家電付きの賃貸なのであろう。それを安く貸してくれるめぐみの親戚には感謝しかない。

 すでに日は完全に沈んでいて、8階の窓からは駅前の小さな商店街の明かりがよく見えた。


「ねぇ颯太!そろそろお腹空かない?」

「確かにそうだな……」


 ついさっきまでそんな事は全く思っていなかったが、めぐみに言われた瞬間、なんだかとてもお腹が空いてくる。


「じゃあ、晩御飯は駅前のファミレスでいい〜?」

「おっけ、じゃあ早速行こうか」

「やった〜!私お腹ペコペコだよ〜!」


 そう言って、めぐみはその場でぴょんぴょん跳ねた。新生活を楽しみにしているのか、何だかとてもテンションが高い。


 そうして、俺たちはマンションのエレベーターを降りて、夜の街へと繰り出した。

 そろそろ5月になるが、夜はいまだに寒くて、手がかじかんでしまう。




 俺たちは、駅前まで歩き、ファミレスへと入る。

 時刻は20時で、家族連れや仕事終わりの人で店は大盛況だった。

 それぞれ好きなものを注文し、ドリンクバーへと飲み物を取りに向かう。俺はいつものオレンジジュースで、めぐみはメロンソーダだ。


「めぐみの小さい頃からメロンソーダ好きは、変わらないんだな」

「そう言う颯太だって、ずっとオレンジジュースじゃん!」

「だってこれが一番美味しいだもん」

「メロンジュースの方が美味しいに決まってるも〜ん!」


 なんて会話をして、俺たちは各々喉を潤す。


「ふぅ……それにしても、めぐみとこんなことになるなんてな……」

「これから颯太と一緒に暮らすのかぁ……心強いし、楽しみだなぁ!」


 めぐみは、キラキラした笑顔で言う。

 流石学年一の美少女というだけあって、その笑顔は大変可愛らしい。


「それにしても、学校の人たちには絶対に内緒だからな!俺の命が危ない」

「えぇ……颯太は素敵だから取れらちゃいそうでちょっと不安だなぁ……」

「俺にそんな恋愛感情は無いから大丈夫だよ」

「ふぅ〜ん……それは私にも……?」

「めぐみは幼馴染だぞ?恋愛感情なんてないよ」

「…………そっか……」


 すると、めぐみはさっきの笑顔とは一変、プクッと頬を膨らまして俺の方を睨んでくる。


「ど、どうした!?めぐみ!」

「いや〜?なんでもな〜いもん!」


 そこで注文したものがテーブルに運ばれ、俺たちは遅めの晩御飯を楽しんだ。




 食事を終えて、新居に向けて歩いていると、ふと仕事終わりのサラリーマンたちからの怪しい視線を多く感じた。その視線は隣を歩くめぐみへと向けられたものだった。

 普段一緒に歩くことがないせいか全く気づかなかったが、街を歩くたびにこんなに見られていてはめぐみも怖いであろう。俺は自分のしてしまったことの重大さを実感させられる。


 キョロキョロと周りを見渡しながら、とても不安そうな表情をしているめぐみを放っておくわけにはいかず、俺はめぐみの肩を抱いて引き寄せた。


「……!?颯太……何してんの!?」

「めぐみのことを守るって約束だからな……それにこうなったのも俺の責任だし……」

「ふふっ……そっか、ありがと……颯太の体、あったかくて安心する」


 そして、めぐみはにこやかに微笑み、俺の体にべったりとくっついて、その大きなHカップのおっぱいが俺の体に押し当てられる。

 手のひら以外で味わうおっぱいも素晴らしいもので、その柔らかさには大変癒される。

 俺はつい、めぐみの肩を抱いている手を、少し下に下ろしておっぱいを揉もうと思ったものの、これ以上めぐみのおっぱいを大きくする訳にもいかず、なんとか我慢する。


 俺たちは、歩幅を合わせながらゆっくりと新居へと帰った。





 *****





「じゃあ颯太!電気消すよ〜!」

「おっけ〜!ありがと」


 俺たちは、各々新居でのお風呂を済ませ、パジャマに着替えて、寝室に敷布団を2つ並べて横になった。

 すぐ隣には、めぐみの大きなおっぱいがあり、揉みたい衝動に駆られていたが、なんとか抑えていた。


「ねぇ……颯太……」

 真っ暗な部屋の中で隣からめぐみの声が聞こえる。


「今日の帰りさ……色んな人にジロジロ見られて怖かった時……颯太が私のこと抱き寄せてくれて、すっごい安心したの……」

「そりゃああんな顔してたら心配にもなるよ……」

「颯太がいるとすっごい心強い……だからこれ……お礼……」

 そう言って、めぐみは俺の腕を掴み、その大きなおっぱいへと押し当ててきた。


「ほ、ほら……颯太の大好きなおっぱいだぞ!ほら……存分に揉んでよ……」


 めぐみの胸からはものすごい速い心臓の鼓動が感じられた。


「でも……俺が揉んだらさらに大きくなって迷惑かけるかも知れないし……」

「そ、颯太の為だったら、もっと大きくなっても良いから!ほら、早く揉んでよぉ……」


 そう言われたら、俺の我慢は限界であった。

 俺は、めぐみの上にまたがり、めぐみのHカップのおっぱいを言われるがままに堪能した。


「んっ……ちょ……颯太……!力強いっ……ああっ……」

「ん?このブラジャー、いつものやつとはちょっと違うんだな」

「これはナイトブラだからね……ってそんなことはどうでも良いでしょ!……あっ……んっ……!」


 真っ暗な部屋の中に、めぐみの荒い息遣いが響く。


「あっ……もうダメ!終わり終わり!!だめ……颯太!だめだってばぁ…………ああっッ!!」


 すると、めぐみは全身の力が抜けて、体をビクっと震わせていた。


「もう……颯太ったら……終わりって言ったのにぃ……」

「悪い悪い……めぐみのおっぱいが最高すぎて……」

「ふ〜ん……そっか…………」


 すると、めぐみは俺の方に背を向けて呟いた。


「……私のおっぱいは颯太の物なんだから……いつでも好きに触って良いんだからね……」




 俺たちは横になりながら、お互いの体温を感じつつ、眠りの中へと沈んでいった。






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