第11話「その旅路」
一切の希望を
一切の躊躇なく
手に入れる事が出来れば
どれほど幸せだろうか
まぁ所詮、世界には
幸せを求めていない人もいる
そう慣れれば楽なのかもしれない
求める以上
期待する以上
わだかまりや喪失を覚える
不足を損失を感じ得てしまう
だからいさぎよくすっぱりと
全てをかなぐり捨てて
軽くなって手ぶらのまま
生きれればいいのかもしれない
だがそれが如何に難しいかと
言うことを
現実のしがらみが如何に頑固かと知った
人は一人にはなれない
生きる以上最低でも関係は出来てしまう
例え部屋に籠ろうと
死んでしまおうと
墓には名が書かれる
そうしてどうしようもなく一人に成れないのだと
知った
だがそれは誰かが見ているという事であり
努力をすれば分かってもらえるという事だ
だから生きればいい
例え環境が最悪でも
その中で足掻くあなたは
輝いて見えるはずだ
果敢だとかっこいいはずだ
だから生きよ
生きて生きて
生きよ
私もあなたも今日からは
心でつながった友であり
また、一人に成れない同士なのだから
行くがいい
足掻くがいい
その輝きを私は知っている
私は見ている
それじゃ行こうか。
現実を変えるその旅路へ。
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