第5話「死に時は」
ラジエートした
ヘイトの効いた深夜のシンドローム
コーデックスを洗っても
必要な尺度は見つからない
アンチェインした
コードレス・アイアンコールを
ただ鵜呑みに
猛々しい喪失を覚悟で
自殺気味に突っ込み
どうせ世界なんて
初めから無法地帯で
ならルールになって変わって
風靡して凌駕してしまおうと
大げさにもくろんだが
ただそれも虚しいと
僕はまた部屋で一人夢想する
そうした不実で身のない時間を繰り返し
絶えず交錯する
畏怖や嫌悪を
ただ一人ため込み
ゴミになった自分が
どこにも捨て場が無く
ただ匂い立ちながら
毒煙になる
もうとう生きろなんて
聞き飽きてて
ヒーローなんてお呼びじゃない
ただ腐り
死に至るまで
涙は止まらず
この鬱屈を鬱闇を白煙を
ただ眺め
死に時を探っていた。
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