八月末、らしくもなく町がにぎわう日の出来事

琴事。

少女に与えられたきっかけ

 もうずっと前から消えてしまいたかった。何もかもが嫌だった。なのに、死ぬ勇気だけが無く惰性で毎日を生きていた。

 

 せっかくのお祭りなんだから、と母に着せられた浴衣も、それに合わせて履いた歩きにくいだけの下駄も、それを断れず着飾ってしまった自分も嫌だった。

 着飾ったって、見てくれる人も褒めてくれる人も、居ないのに。

 

 夏祭りで賑わう町を、一人で歩く。人が多くて歩きにくい。普段の倍は人口密度が高いんじゃないだろうか。思いながら、あてもなく歩みを進める。

 ああ、でも。こうやって、雑踏の一部になるのは、割と心地良いかもしれない。だって、この雑踏の人混みの一部になっている間は、「私」として誰も認識しないわけだし。そう思えば、いや、そうとでも思わないと、やってられない。何が悲しくて、友達同士や恋人同士、あるいは家族連れで賑わうお祭りを一人で歩かないといけないんだろう。

 いやまあ、友達も恋人も居ないのも、私が悪いんだけど。ていうか、それこそお母さんに「一緒に行こう」って言えたら、今一人で歩いてはなかっただろうし。ああでも、お母さんと一緒に歩くのも、やだな。うっかりクラスの子に見つかりでもしたら、後でまた色々言われてしまうんだろうし。って、それは、一人で歩いてるのを見られても同じか。

 

 そこまで思考が行きついたところで、苦笑を一つ漏らす。どうせこの人混みだ。誰も見ていないだろう。あーあ、一人でこんなことして、私ってば馬鹿みたい。考えたその内容に、また一つ自嘲的な笑みを零す。だから、一人で考えて一人で笑ってるの、キモイんだってば。

 

 ふと、そういえばさっきよりは歩きやすくなったな、と思った。何気なくあたりを見渡すと、少し先のところで屋台が途切れてるらしい。一人で歩いている間に、随分と町の外れまで来たらしい。まあ、街の外れって言ったってそんなに広い町でもないんだけどさ。

 

 人の流れに逆らうこと無く歩き続ければ、いよいよ最後の屋台の前まで来た。どうやらかき氷屋らしい。今まで通り過ぎてきたかき氷屋と違って、良く言えば一般的な、悪く言えば個性の無いかき氷屋だった。単純にこちらまで来る人が少ないからかもしれないけど、待っている列もほとんど無い。

 

 さて、また雑踏の中に戻るかと、人混みに紛れようとしたその時。ぱしりと自分の手首が掴まれた。反射的に振り返る。そこには、同年代のショートカットの子が居た。今どき珍しく甚平を着ているその子は、ぱっと見、男の子か女の子か分からない。

 

「えっと……?」

 

 人違いかと思った。だから、とりあえず首を傾げてみた。すると、目の前のその子も、同じように首を傾げる。

 人通りが比較的少ない場所で良かったと思った。じゃなきゃ、こうやって立ち止まってちゃ目立つし邪魔になる。

 

「あの、人違いだと、思うんですけど……」

「うん、ごめんなさい。人違いだった。でも、やっぱり君が良い」

「はい?」

 

 よく分からないことを言う子だ。同世代でも、不審者って、言うんだっけ。頭の中で考える。

 

「ねえ、君一人でしょ」

「一人、ですけど」

「じゃあ、良かったらさ。一緒に居ない?」

 

 疑問符を返す代わりに、眉を顰めた。するとその子は、けらけらと笑って「そんな顔しないでよ」と言う。

 

「かき氷、何味が好き?」

「え?」

「あ、あんまりこだわりない感じかな。じゃあ、イチゴとレモンにしよう!」

 

 そう言って、その子はすいませーんとすぐそばのかき氷屋に向かってしまった。どうしよう、今のうちにどこかへ行ってしまうべきかな。……でも。

 

 屋台のおじさんがかき氷を作るのを、楽しそうに眺めているその子を見る。

 

 きっと、私がこのまま居なくなったら、あの子は悲しむだろうな。そう思った。

 

 

 イチゴとレモンのかき氷を買ってきたその子は、「まこと」と名乗った。名前からも性別を知ることが出来なくて、呼び方に困る。ちゃん付けして男の子だったらどうしよう。君付けして女の子だったらどうしよう。

 

「……まこと?」

 

 迷って、そう呼べばまことは嬉しそうに笑った。

 

「ねえねえ、他にも食べたいもの、ある?」

「私は、とくには無いけど……」

「じゃあ、わたしの買い物に付き合ってくれる? ちょっと、お店巡りをしたくて」

 

 あ、わたしって言った。女の子だったのかな。そう思いながら、断ることも出来なくて頷く。まことは、また嬉しそうに笑った。

 

 それから、いろんなお店を巡った。チョコバナナ、お面屋さん、射的、くじ引き、焼きそば、他にも色々。まことは、ずっと楽しそうで、私にもたくさん話しかけてくれて、自分でもちょろいなって思うけど、それが嬉しくて、私も笑った。

 たくさん歩いて、同じくらいたくさん笑った。こんなに笑ったのは、いつぶりだろうって思うくらいに。

 

 気付けば、まことと出会った屋台の端まで来ていた。

 

「ありゃ、もう一周したんだね」

 

 まことが、独り言のように呟く。

 

「ねえ、この先に、良い場所があるんだ。人が少なくて、花火がよく見える。一緒に行かない?」

 

 その問いに頷くには、勇気が必要だった。

 もし、そこに怖い人が居たらどうしよう。

 もし、なにかされてしまったらどうしよう。

 もし、帰ってこれなくなったら、どうしよう。

 

 でも、私は。

 

「うん。行く」

 

 まことの、手を取った。

 

 屋台が並ばない、いつも通りの寂れた町を二人で歩く。少し歩いて、入ったことの無い小道を入った先に、その神社はあった。

 

「ほら見て、だーれも居ないでしょ? 昔は、夏祭りって言ったら、もっとたくさん人が集まったんだけどね」

 

 その言い草に、少しだけ笑う。

 

「ほんとに見てたみたいに言うね」

 

 そうまことに言えば、まことは一瞬きょとんとした顔をしてから、また笑った。

 

「でもね、地域の奉仕活動? みたいなので、草刈だけはやってくれるの」

「へえ、そうなんだ」

「草刈だけやっても、実際に人が来なかったら意味ないのにねえ」

 

 くるり、踊るように回りながらまことが言う。さっき買って頭に付けていた狐のお面が外れかけて、「おっと」なんて言いながらそれを付け直していた。

 そういえば。ふと思う。この町は、あまり大きくはない。だから、私の通う学校だって大きくはない。同級生だって、全員の名前が分かるわけじゃないけど、でもなんとなく顔は浮かぶ。なのに、まことのことを、私は知らない。もしかして、町の外の人なのかな。

 それを尋ねようとしたところで、くいと手を引かれた。

 

「ほら、あそこに座って、焼きそばでも食べようよ。花火まで、ゆっくりおしゃべりしよう」

「あ、うん」

 

 手を引かれるまま、神社の階段になっているところに座る。……ここ、座っていいのかな。罰当たりじゃ、無いのかな。

 気になって、まことに聞いてみる。

 

「ここ、座って大丈夫?」

「ん? ……ああ、大丈夫大丈夫! 今日は特別だから」

「そっか」

 

 まことがそう言うなら、まあ、きっとそうなんだろう。まことが、「それよりほら、焼きそば食べよ」と言って、割りばしを渡してくるので素直に受け取った。

 

「いただきます」

 

 二人で揃って言って、二人しかいない神社で焼きそばを食べる。ゴミ、ちゃんと持って帰らなきゃな、と思った所でまことが口を開いた。

 

「あのさ」

「なに?」

「どうして、今日一人で居たの?」

 

 思わず箸が止まった。まことを見る。まことは、何も変わらない様子で私を見ていた。

 

「どうして、って。そんなの」

「うん」

「……一緒に回る人が、居なかったから」

 

 ……嘘は、言ってない。まことは、「そっか」と言ってまた焼きそばを食べ始めた。それに安心して、私もまた箸を動かす。

 

「一緒に回る人が居なかったのは、どうして?」

 

 また、箸が止まった。

 

「それは」

「うん」

 

 俯いたまま、どうにか口を動かす。その続きは出てこなかった。なのに、まことは続きを促すような目線をこちらに向ける。

 

「だって」

 

 ……だって。

 

「だって、私が悪いから」

 

 口から出てきたのは、もうずっと自分に言い聞かせてる言葉。だからしょうがないって、そう自分に言ってる言葉。

 

「どうして?」

 

 それに、どうして、なんて。聞かないでよ。

 

「どうだっていいじゃん、そんなの」

「良くないよ」

 

 まことが、私の手を取った。下を向いていた視線を、恐る恐るまことの方へ上げる。

 まことは、見たことが無いくらい優しい目をしていた。

 それで、ああ、大丈夫なんだと、素直に言っていいんだと、そう思った。

 

「だって、私が、みんなに馴染めないから」

「うん」

 

 言葉は、するりと口から出る。

 

「前は、大丈夫だったから。今はだめなのは、私がだめだからで」

「うん」

 

 そう、昔は、みんなみんな仲が良かった。なのに。

 

「学年が上がってから、みんなに馴染めなくなって」

「うん」

 

 学年が上がってから、誰かを無視したり、陰口を言う子が増えた。

 

「ちがうの、みんなが、変わっちゃって、私、分かんなくて」

「うん」

 

 そう、みんながみんな、変わってしまった。私は、その変化が分からなかった。

 

「でも、気に入らないからって、誰かを無視したりとか、私、したくなくて」

「うん」

「だから……」

 

 頷くその瞳があんまり優しくて、喉の奥が熱くなった。泣いちゃだめだ。我慢しようとして、眼を瞑ってぎゅうと歯を食いしばる。ぐう、と喉で変な音が鳴った。

 

「大丈夫だよ、言ってみて。ここには、わたししか居ないんだから」

 

 同世代とは思えないような落ち着いた声。まことのその言葉が耳に入ると、どうしてかすとんと、まるで何か落ちるように、辛さが少しましになった。ちょうど、また話し出せるくらいに。

 

「だから、私、……気付いたら、みんな、私のこと、無視するようになってて」

「うん」

 

 まことの相槌を打つ声があんまりにも安心できて、たどたどしくも、ずっとこころの中に溜めてきたものたちが出てくる。

 

「どうして、私だけ、変われなかったんだろうなあって、おもって。だから」

「だから?」

 

 それでも、出てきた結論は同じだった。

 

「……だから、みんなと一緒になれない、私が悪いの」

 

 そう、私が悪いのだ。だって、みんな、昔は仲良しで、何もいやなことなんて無かった。そんなみんなが変わって、私だけが変われなかったんだから、それは私が悪いんだって、すぐに分かる。

 まことが、私の横でため息を一つつくのが分かった。それに、びくりと肩が跳ねる。機嫌を悪くしてしまっただろうか。

 

「あのね、ひとつ、いいことを教えてあげる」

「な……なに?」

「みんな一緒に、みんな仲良くなんて、不可能なんだよ」

 

 言われた言葉に、まるで地面が抜け落ちたようなきもちになった。驚きのあまりまことの方を見れば、まことは小さく苦笑していた。

 

「君は、ちょっと素直すぎるね。それに、優しすぎる」

「え?」

 

 言われたことがよく分からなくて、思わず聞き返す。私は別に、素直でも優しくもない、普通の……普通以下の、ただの中学生だ。

 

「そうだなあ……たとえば、焼きそばにかき氷かけたら、どうなると思う?」

 

 突然の質問のわけがわからなくて、また聞き返す。まことが目で答えるよう促して来たから、良く分からないなりに考えて答えた。

 

「……べしょべしょになって、おいしくなくなるとおもう」

「そう。じゃあ、そうなったとき、かき氷と焼きそばがうまく合うようにする組み合わせを考えるのと、そもそも一緒にしないの、どうすればいいと思う?」

「そりゃあ、そもそも一緒にしなければいいんじゃないかな、っておもうけど」

 

 いったい何の話なんだろう。さっき浮かべかけた涙が困惑で引っ込んでしまった。そんな私を見てか、まことが小さく笑う。

 

「それと一緒だよ」

 

 まだ良く分からないままの私を見てか、まことは説明するように続けた。

 

「そもそも合わないもの、って存在するんだ。人間だってそう。最近じゃ、学校とかで『みんなで仲良く』って言われるんだっけ? あれが良くないと、わたしは思ってるんだけどね。ともかく、どうしようもなく合わないもの、っていうのは存在して、そういうものに対しては無理に合わせるよりも最初から一緒にならないほうが良い、ってはなし」

「でも、昔はみんな……」

「そりゃあ、君たちがこどもだったからさ」

 

 反射的に出た否定は、さらりと受け流されてしまった。

 

「君たちは今、大人になりつつある、その途中だ。こどもから大人になる、っていう変化の中には、当然体だけじゃなくてこころ……性格とか、趣味とか、そういうものも変化していく」

 

 もう何を言えばいいのかもわからなくて、まことの言うことを黙って聞いていた。

 

「だからね、周りが変わって、そして多分、君自身も気づいてないだけでどこかが変わって、その中で偶然、君と周りが合わないものになってしまった、ってだけなんだ。だからね」

 

 ずっと割り箸を握りしめていた手を、上から優しく包まれた。

 

「自分が悪い、なんて。言わないで欲しいんだ」

 

 自然と下がっていた視線を、恐る恐る上げる。まことは、まるですごく年上の人たちがするみたいな優しい顔で、私を見ていた。

 

 引っ込んだはずの涙が、また浮かびそうになっているのが分かる。

 

「私……私が、悪いんじゃないの?」

「うん、しょうがないことなんだよ」

 

 優しい声が、頷いて私を認めてくれる。

 

「私、みんなみたいにならなくてもいいの?」

「君は今のままで素敵だよ。周りと一緒になる必要なんてない」

 

 そのままの私を、認めてくれる。

 そう思っただけで、もうだめだった。

 熱い涙が、頬を伝って落ちていく。それを慌てて浴衣の袖で擦ろうとして、まことにその手をそっと止められた。

 

「浴衣で擦ると赤くなっちゃうよ。使うなら、こっち」

 

 そう言いながら私の頬を撫でたのは、無地で洒落っ気のない、でも触り心地のいいガーゼのハンカチだった。ひとのもの、汚しちゃいけないのに。思いながらも、流れる涙は止まってくれない。誤魔化すように視線を下に落としたまま、私はしばらく泣き続けていた。

 

 私の涙がやっと落ち着いた頃には、もう花火が始まっていた。時々買って来た焼きそばや飴を食べながら、二人揃って、二人きりの神社で、空を見上げる。

 

 それは、どうしてだろう。毎年同じものを見ているはずなのに、今までで一番きれいだと思った。

 

 最後に何発か一斉に上がってから、暗い空が静かになる。終わったのかな、とすこし残念に思いながらも空を見続けていると、隣でずっと黙って座っていたまことが立ち上がるのが分かった。動きにつられてまことの方を見る。

 

 もう夜で、ここ照明も無いし、花火ももう上がってないから、まことの顔が見えないくらい暗かった。それがなんだか怖くておもわず「まこと」と名前を呼ぶ。

 

「どうかした?」

 

 返って来た声は知っているそれで、なんだかすごく安心した。

 

「ごめん、なんでもない。……すっかり暗くなっちゃったね。私、小さいライト持ってるから、いっしょにもどろう?」

 

 暗くて表情は見えないけど、そこにいることだけは分かる。でも、まことから返事は無かった。不安になって、またまことの名前を呼ぼうとしたところで、まことが話し出す。

 

「もしも、もうみんなのところに帰らなくていいとしたら、君はどうする?」

「え?」

「もう、嫌なことをするみんなの中で、居心地の悪い思いをしなくていいとしたら?」

 

 まことの声は、ずっと聞いてたそれのはずなのに、でもなんでか妙に平べったく感じた。適当なことを言っちゃだめだと、直感的に思う。

 

「私は」

 

 話し出すと、口の中がカラカラに乾いているのが分かった。それを唾をのんで誤魔化す。

 

「私は、それでも、やっぱり帰るよ」

 

 だって、それでも私はみんなが好きだった。

 

「まことは、今私たちは変わっていく途中だって、言ってたよね?」

 

 まことは黙ったままだったけど、私は続けた。

 

「だから、もしかしたら、私たちがもう少し大人になったら、また、みんなでは無理かもしれないけど、仲良くできるかもしれないってことでしょ? だから」

 

 さらに続けようとしたのに、それはまことの笑い声に遮られた。からからと笑うその声は、屋台を周っていた時のまことと同じで、なんだかすごく安心した。

 

「そっか。君はそう答えるんだね」

 

 ひとしきり笑ったあと、まことがそう言う。見えないけど、こちらをじっと見ているのが分かった。

 

「じゃあ、大通りまで送るよ。ああ、ライトはつけなくて大丈夫。このあたり歩きなれてるし、わたしは夜目が効くから」

 

 そう言われて、手を引かれながら神社を去る。ゴミはいつの間にか、まことがまとめてくれていた。来た時と同じ小道を歩いて、だんだんと明るい方に向かって行く。静かだった神社が嘘みたいに、大通りの方からは人の声が聞こえた。

 

「おっと……ごめん、ここまでみたいだ」

 

 そう言ってまことが足を止めたのは、大通りがもう目の前のあたりだった。灯りがこっちにもさしてきていて、歩くのにも困らないくらいの明るさ。でもどうしてか、もうまことの顔は見えなかった。

 

 どうして、とは、聞いちゃいけないんだろなと思った。だから私は頷いて、一人で歩きだす。

 

 大通りに出る一歩手前で立ち止まって、振り返るとそこにはまだまことが居た。やっぱり顔は見えない。少し怖かったけど、でも言わなきゃと思って、できるだけ笑顔を作って口を開いた。

 

「ありがとう!!」

 

 そう言って、まことの反応を見ずに大通りへ出る。小道から出て大通りに戻った途端、人の熱気と夏の蒸し暑さ、屋台から出る独特の匂いに包まれた。振り返らずに、人並みに流されるまま家の方に向かって歩いていく。だんだんと人が少なくなっていって、普通に歩けるぐらいになったところで、振り返る。

 

 私の後ろに広がるのは、いつも通りの、見慣れた町だった。安心したような、残念なような気持ちになってまた前を向く。

 

 このお祭りが終わると、すぐに夏休みが開ける。そうすれば、また教室に行かないといけない。

 きっとまた、苦しい思いをするとおもう。でも、きっと。

 もう、大丈夫だって、根拠もないのにそう思えた。

 

 改めて、家に帰るために歩き出す。かこん、下駄が地面にあたって音を立てた。

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