パチンコ店と私

ぽろん

第1話 パチンコ店と私-初めてのパチンコ編-

私は7年ほど前、とあるパチンコ企業で新卒社畜として働いてました。



その企業のイメージキャラクターは、野球のK Kコンビで名を馳せたK原さん。その次は『不倫は文化』でお馴染み、コロナ禍ではほっつき歩いたりして世間を騒がせたI田さんがキャラクターに就任していた時代です。(入社式でI田さんの隣でご飯食べました。振る舞いもお上品な方で、モテる理由はわかりました。)






でも、なんで私はこの企業に就職したと思いますか?



大学からパチンコ好きだった?


いいえ、違います。その当時はバイト漬けで貧困学生だったので、パチンコに手をだすという選択肢がなかったです。








ズバリ、彼氏と一緒にいるためでした。



私は大学在籍時から交際していた彼氏、即ち今の旦那とは、卒業後遠距離恋愛出来る自信がなかった。




旦那の故郷にこの企業の本社があり、

また、大量採用している事から

内定も取れるだろうと確信し、

案の定それは当たりだった。



持ち前の適当さと口の回り具合で何とか内定を取ったが、いかんせんパチンコなんてやった事が無かった私は、本当に大丈夫かなぁと不安にはなりました。



けど、内定後の課題で企業から出されたのが、

“あなたの近隣にあるパチ屋でパチンコを打って来て下さい。その状況をレポートにしましょう。”というもので、お金が飛ぶぅとドギマギしましたね。





私は1人でパチ屋に入るのも怖くて(純情な時代)、旦那に一緒に来てくれと頼みました。

旦那も初めてで、お互いが初めての状態で

パチンコ店に入ったのです。




店に入った瞬間“ドゥワンドゥワン!!!”



ともうそれは大音量で鳴る台の音に、耳が痛くなりました。


旦那は声が人一倍小さいので、この時点で何か話しかけて来ているが何言ってるのか分からず無視をしました。



そして、店を少し歩き

ある台を発見しました。


旦那の好きな“氷川きよし”さんの台です。



旦那は『きよしくん...ここにいたのか。』と、母を訪ねて三千里の主人公ばりの雰囲気を出すので、この台を打ってみる事にしました。




お札を1000円サンドに投入し、玉貸しボタンを押す。今となっては目を瞑ってでも出来る動作だが、初めての私にはその一つ一つがドキドキでいっぱいでしたね。



そして、ハンドルを握る。


しかし、これってどっちに回すの?左?右?と混乱しました。



試しに右に回すと、『左打ちしてください』と大音量で流れて来た。


あの音を聞いた瞬間、自分達は犯罪を犯したのかと思うくらいビビりました。


台の警告音で、左打ちか!とわかり、

再度ハンドルを握り、早速球がヘソに入りました。


私は『これがパチンコかー。』と漠然とした感想しか出なかったです。まだ脳汁プッシャーを経験してないからですね。



結局オスイチ1000円で当たるはずもなく、

お客様も殆ど居ない店だったので居心地も悪く、旦那と帰る事にしました。




レポートには、『きよしくんの台を打ちましたが大当たりできず帰りました。店が雰囲気悪くて怖かったです。』と小学生の様な文章で会社に提出しました。




今のパチ屋って本当綺麗な店多いなあと思います。アメニティも完備していて、漫画読ませてくれる店舗もあるし、打たなくても入り浸りたくなりますね。(漫画目的で入り浸って、パチンコ、スロット打ってない人は分かるのでインカム飛んで最悪注意入ります。)



これが私の初パチの思い出です。



次は新入社員編書きますね。


続く

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パチンコ店と私 ぽろん @091121

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