このまま

どうしてと問わずにいられなかった

どうしてと問うてももう遅かった

しかしどうしてと問わずにいられなかった

問うたびに自分が

情けないものになる気がした

時間は私にかまけている暇などなかった

はやく人間になりたいと思った

人間のくせに人間の自覚がなかった

そういう怪物だった

怪物を理由にして怠けていた

変われなかった

どうして人間はそう簡単にできるのか

私にはとんとわかりそうもなかった

その時自分が人間でないと気づいた

正常に生きるのが難しかった

どうして戻れないのだろうと思った

もう二度と戻れないのかと思った

眠りたかった

ずっと眠りたかった

目覚めたくなかった

身体が重いのだ

まぶたが重いのだ

どうしてそんなに軽やかに起き上がれるのか

ずっとわからないままなのだ

眠りたい

眠りたい

眠りたい

眠らせて

さあ

このまま

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