ヴァンパイア・ナイト

野うさぎ

第1話

 ソーニョと言うのですわ。

 姉1人、妹1人いる。

 人間の高校生だったけど、ある日を堺に吸血鬼として生きることになったのです。


 身長147センチ。

 黒猫の形をした眼帯で、左目を隠しているのですわ。

 黒のトンガリ帽子は緑のリボンで巻き、黒のケープマントを羽織る。


 網タイツの上に、黒の厚底ロングブーツ。

 緑のラインが入った黒のティアードスカート。

 

 背中までの髪を、三つ編みのハーフアップにしているのです。


 首には、緑のチェック柄のリボンをつける。


 ソーニョは、緑の瞳を持つのです。


 左手には、いつもお気に入りの首に緑のリボンを巻いた黒猫のぬいぐるみを抱いて、歩いているのです。


 好きなことは、食べること。

 特にお肉とスイーツは好きなのです。


 お肉は、ステーキやフライドチキンとか。

 ケーキは、チョコケーキが特に好きなのです。


 誕生日は12月7日な

のですわ。


 ソーニョのは、妹は双子なので、顔は似ているのです。

 ですが、一卵性ではなく、二卵性なのです。


 妹は、サングエさん。

 身長146センチ。

 

 黒のトンガリ帽子に、赤のリボンを巻く。

 赤のラインが入った黒のティアードスカートを履く。

 黒猫の形をした眼帯で、右目を隠す。


 首に、赤いチェック柄のマフラーを巻く。


 右手にいつも抱いているのは、首に赤のリボンを巻いた黒猫のぬいぐるみ。


 ソーニョと反対で、左利きなためなのです。


 それに、サングエさんは赤い瞳なのです。


 好きなものは、血と赤ワインとショートケーキ、いちご。


「ごきげんようなのですわ、お姉さん」


「サングエさん!?」


「お会いできて、光栄だということですわ」


「妹と思えないくらい、生意気なのですわよ」


「サングエも、お姉さんも、同じ双子ではないじゃないですか?」


 サングエさんは、なぜか笑っていた。


 ソーニョは、姉として敬ってほしいのですわよ。


「サングエさん、どのような用事でここに来たのですか?」


「えーと、なんでしたっけ?

忘れてしまったのですわ」


 サングエらしい。

 うっかりしたところは、吸血鬼になっても、変わらないのですね。


「そうでしたのです!

なにか、思い出して・・・。

やっぱり、忘れたのですわ」


「どちらなのか、はっきりしてくれないのですか?」


「今、はっきりするのです!

後で、はっきりするのですわ!

だから、待っててくれないのですか?」


「その待てが、永久に続くような気がしてくるのですわ」


「姉さんに、お会いしたのですわ」


「姉さんって?」


「姉さんは、サングエやお姉さんのように吸血鬼ではなく、女神さんになったようなのですわ」


 姉さんとは、サングエさんとソーニョの1歳年上のスプレンデンテさん。


 身長は148センチ。


「姉さんは、光とクリスマスの女神に選ばれたそうでしたのですわよ」


「ということは、ソーニョよりもはるか上の階級に登ったということなのですか?」


「そうゆうことなのですわよ」


 吸血鬼や、女神もそうなんだけど、それぞれの種族に階級があって上が偉いということになるのです。


 女神は、当然のことながら吸血鬼よりも上。


「姉さんが白と金色の光に包まれるのは、輝かしいことなのでしたわ」


「ソーニョたち、吸血鬼には夢の出来事でしかないのですわね」


「そしたら、お姉さんは何になりたかったのですか?」


「ソーニョは、人魚とか雪女とかロマンチストになりたかったのですわよ」


「えー、サングエはもっと強い種族になりたかったですが、こればっかりは選べないですわね」


 こうして、サングエと別れたのです。


 吸血鬼となった今は、夜の世界しか生きることができない。


 それもこれも、ソーニョを吸血鬼にしたあいつのせいでしかないのです。

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ヴァンパイア・ナイト 野うさぎ @kadoyomihon

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