ななしの災害 〜主人公より主人公をしている主人公が多すぎる件について〜

花見 晴天

プロローグ

平和だった…平和なはずだった。だがそれはほんの少し前の話…次々と倒れてく者達

 そして壊れていく… 


 世界各地で突如災害が起こった。後に歴史に名を残すほどの大災害だ。


 建物は壊れ、沢山の人達が死んでいった。空に亀裂が走り化け物が現れる。



 文字通りそれは化け物だった。人類の武器は何ひとつ通じず人類はただその化け物に蹂躙されてくほかなかった。


 それから数日、それは表れた。特殊能力に目覚める。そんな夢物語な現象が起こり始めたのだ。


 その現象は瞬く間に広がっていった。だがそれと同時期に化け物に異変が起こった。


 化け物は突如として分裂をし、それぞれどこかへ散っていく。人類は化け物が死んだと思い喜んだ…だが喜びも束の間、いやというほど知ることになる。



 ―まだ始まりに過ぎなかったのだと―



 それから数十年人類は、世界は落ち着きを取り戻していた。その数十年で世界の世情は大きく変わった。冒険者という職業を含めて様々な職業ができることとなる。


 化け物が分裂した後、空の裂け目は閉じたがどこからともなく裂け目が出現するようになってしまう。


 ときにそれは人類に益をもたらすことがあれば害を及ぼすこともある。人類はその大災害後、人類圏の半分を裂け目から出現してくる怪物に支配される結果となった。


 だがその怪物は倒すと益をもたらす。売ると金になるのだ。


 そして…



 また一人足を踏み入れる者がいた…


 これは災害と呼ばれる一人の者の物語。


 ―やがて伝説となるかもしれない物語―




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