番外編・とある森の妖精達の復活

 大木の周りに大勢の色々な衣装を着た狸が、ガヤガヤしていた。


 忍者の衣装の狸が、


「デコデコ[皆、注目しろ!]」

「!」


 ピタと騒ぐのを止めて、一斉に忍者の狸を見ていた。


[デコデコ[妖精族のデコ族が遂に俺達がオマケ枠に再び登場する機会が出来た。]]

「デコデコ[おお!また俺達のコーナーあるだな♪]」

「デコデコ[これは…私の時代の始まりだ♪]」


 軍服を着た狸やナース姿の厚化粧の狸が投げキッスをした。


 気持ち悪そうに忍者の狸は、


「デコデコ[おえ〜!]」


 ゲボゲボと吐いて周りからは[ご愁傷さま]や[ドンマイ]や[失礼ね!]とか言われてした。


 看板を持った狸が、


[お見苦しいシーンを失礼しました♡]


 ニッコリと看板をこっちに向けた。


 吐き終わった忍者の狸を蹴っばして、


「デコデコ[キャーーー! デコ族虐待! 反対!]」


 騒ぎながら大木に引っかかると、強気の赤い狸が、


「デコデコ[折角だ!作者が本編制作中に割り込むか!]」

「デコデコ[それ、良いの?]」

「デコデコ[作者に怒られない?]」


 他の皆はオドオドしていた。


「デコデコ[世の中は、決められたルールを守らないヤツ勝だ‼]」


 笑いながら赤い狸は威張っていたが、皆は…不安な顔をした。


END


※※※


※ダーティーデコー視点※


 のんびりとあなたは家で寝ていると、外こから騒がし声が聞こえてきた。


「デコデコ![やい、出てこい!]」


 目を擦りながら欠伸をしあなたは窓から下を見ると…お正月に丸焼けになった牛に乗った狸が怒っていた。


「ん?」

「デコデコ![お前は!出番がまだあるだ!]」

「デコ[ずるいぞー!]」

「といわれても…アナタは…丑年うしどし限定のキャラでしょう?」

「デコデコ[うるせえ!]」


 デコ牛士ぎゅうしは激怒して、あなたは頭をかきながら苦笑いした。


 頭に血がのぼったデコ牛士は、牛に乗ったままあなたの家にに突撃しようとした時だった…


「デコ[待ちな]」

「デコ![誰だ!]」


 木に凭れたカウボーイ姿の西部劇のガンマンを思わせる狸がいた。


「デコデコ[俺はダーティーデコーだ。]」

「デコデコ![文句有るのか!]」

「デコデコ?[出番が無いなら大人しく、諦めるのが男だろう?]」

「デコ[うるさい!]」


 ダーティーデコーは宥めるように言っても聞かずデコ牛士は牛で突っ込んできた。


 腰の銃を素早く抜き撃ちデコ牛士の頭に当た倒れた。


「デコデコ![や~ら~れ~た~!]」


「デコデコ♪[バカめ思い知ったか♪]」


 ダーティーデコーは持っていた銃を口に近づけて、息を吐いた。


 頭をポンポンと叩かれ振り向くと、


「デコデコ?[ん?なんだ?]」

「狸君、銃刀法違反で逮捕する!」


 警察官が立ってそのまま逮捕され、パトカーに乗せられた。


END


※※※


※オマケ2・[初任務]※


※デコ軍曹視点※


 先輩の赤い狸に命じられて、軍服を着た狸が溜息を漏らし不安な顔をした。


 俺の名前はデコ軍曹で数々のミッションをこなす狸だ。


「デコデコ[俺の与えられた任務は『天空時ユエを調べろ!』って……正直に俺の好みじゃないけどな。]」


 やる気が無い状態で俺は屋根の上から双眼鏡で10歳の少女の天空時ユエを観察していた。


「デコデコ[まあ、俺の完璧な観察に抜かりは無いな。]」


 何やら近くで騒がしい気にせずに俺は双眼鏡で覗いた。


 近くのマンションの上の階からは、


「おおっ!」

「狸だ?」

「何やってだろ?」

「双眼鏡…まさか覗きか!」


 何人かが俺の姿を見ていた。


「覗きをなら、やべなー!」

「警察に電話するか?」

「そうだな。」


 そして…その10分後………


 迂闊にも観察に夢中なってた俺はコッソリと屋根に登って来た編みを持った警察官に、


「狸を捕獲…完了!」

「デコデコ[え!捕獲!?]」


 あっさりと俺は驚きの顔になって捕まった。


END



 ………デコ族 復活だ~!


 ※デコ族


 この作品の聖なる森の妖精の狸です。


 基本的にとあるモノシリーズ、特別番外編、本編に偶に出る。


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