第9話 ちょっとは良くなった
という事で、です!
時間をぱぱっと進めて翌日になりましたっ!
元気になった私は、また朝からお仕事です!
心機一転、新しいチヨとして、がんばりますっ。
ずっとあれしなきゃこれしなきゃって考えてたから、休んだらちょっと気分がすっきりしました。
疲労もすっかりとれて、ミスも少しだけ減ったような気がします。
「あらあら、チヨったら元気そうね」
モップがけをしていると、リア姉さんがうふふと笑いながらやって来ます。
「チヨが元気だと空気が賑やかになるし、毎日楽しくて良いわ」
「ありがとうございますっ!」
「あなたはこのお屋敷で一番最近やってきた新参者だから色々と苦労するかもしれないけど、これからもよろしくね。カーライル様もあなたの事を気にかけているのよ」
それは昨日ちょっとお話しました。
正直どうしてそんなに私に親切してくれるのか分かりませんけど、ご期待に添えるように頑張っていこうと思います!
「はいっ」
ガツン
ガシャーン。
だけど、振り回したモップの柄が、近くに飾ってあった花瓶に激突。
大破壊を生み出してしまいました。
「きゃああっ、大変です。ひゃわわわわ!」
するとどこからか聞きつけてやってきたご主人様が、ニタリと笑いながら「お仕置きだな、チヨ」無情な宣告をしてきます。
あうう、皆のご期待に添えるまで、先は長そうです。
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