第94話 ウェイリー版 源氏物語全4巻入手!

 数日かけて、ウェイリー版『源氏物語』を全四巻入手できました!


 もうオンラインで探すの諦めて、本屋に行ってみたものの、棚にあるのは123巻。そのうち2巻が姿を消し、とりあえず1巻だけでもとレジへ行きました。


 そして予約可能か聞いたのです。すると「少々お待ちください」と待つこと数分。「奥探してきます」と一言いうとさーっと店内を小走りでかけていく店員さんに、取り置きだけお願いすればよかったか……とやや申し訳なさを感じていました。


 ところが。


「こちらで間違いありませんか?」 と出てきたのは、第2巻。


「あったんですね!」と喜ぶと、なんと「二か所に分かれておいてありまして、わかりませんよね」とおっしゃるではないですか!!


 というわけで、ないと思ってみていた場所は文芸古典コーナー。もう一か所は雑誌コーナーに『光る君へ』関連雑誌とともに平置きされていたのでした。


 昨日2冊買えて、今日早速雑誌コーナーへ直行。するとありました。

ないと思っていた4巻が!


 3巻は棚のほうにあって、4巻は雑誌コーナーに。


 要するに探せば店内に在庫はあるけれど、おき場所が分かれていたせいで「ない」と思い込んでいただけでした。


 たぶん検索すればすぐわかったことなんでしょう。それとどうも私の中で「在庫」の概念があまりないなと。これおそらく学生時代のジュンク堂書店が在庫なしですべて店内の棚にあるという方式で過ごしていた弊害です……。


 大き目の本屋はだいたいそんなものだろうと思っていたので、完全に自分の中の盲点でした。


 ともあれ、やはりあの厚い本が今、家に全巻そろっているというのはそれだけでちょっとにやにやしそうになります。


 表紙のクリムトの絵も好きですが、あれを表紙にしようと思ったデザイナーさんすごいなと。そして「らせん訳」という表記です。


 NHKの100分de名著でも実際の翻訳されたお二人が話していましたが、時代を超えて、文化を超えて、現代にらせん状に訳された『源氏物語』


 私、基本的に生まれた時代をあまり歓迎していなくて、かといって過去に戻ればいいとかでもないのですが、少なくとも今生きているうちにこの「らせん訳」を読める時代に生まれたことは感謝したくなりました。


 翻訳へのあこがれや、コンプレックスみたいなものもあるのですが、通訳や翻訳者の方たちの言語に対するストイックなまでの姿勢が本当に尊敬しています。


 これから少しずつ読み進めていくのも楽しみですし、多分しばらく感想書き続けるのではないかなと思います。


 あとはNHKオンデマンドも契約したので、ちょっとずつ見れなかった番組を見始めているところです。


 10月はそんな感じで、今までやりたいと思ってできていなかったことを少しずつ進めていきたいなと思うのでした。

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