第36話 チャコ=猫

 青森にはチャコがいる。津軽弁で猫という意味だ。

 チャコは元野良で、今年11歳になる。


 拾われた当初は我が家の犬とジャレたり、甥っ子とドタバタと走り回っていた。


 ただ元野良らしく、警戒心がとても強い。

 いまでも触らせるのは義父くらい。抱っこは怒る。

 

 私は毎回匂いを嗅いで、挨拶から徐々に顔くらいは触らせてくれるが、今日は前足を触ろうとしたら叩かれた。爪付きで。


 それでもだいぶ丸くなった。なにせ高齢猫に入る。


 以前は朝起きたらニャーニャーいうので何かと思ったら、ごはん。ただしどこに餌があるかわからず去ろうとしたらフーッと怒られた。


 今回は挨拶代わりに手を伸ばすとにゃー。

 嫌なときもニャーッ! 


 良く鳴くようになった気がする。

 お喋りのように鳴くので、少し子ども返りしているのかもしれない。


 何かの本で大人の猫はほとんど鳴かないと目にしたことがある。大きくなっても鳴く猫は、子猫のままの気分だとかなんとか。


 子どもとの相性はひたすら悪い。

 何も無いところで転ぶし、動きの予測がつかないため、チャコにとって警戒モードマックスになるらしい。


 静かな暮らしに乱入する怪獣と思われているのかもしれない。

 

 子どもにとっても猫といえばチャコしか触れたことがなく、猫=チャコである。


 チャコは怖いので、猫全般がすぐ怒ると思っていた。


 正直、チャコの怒りっぷりはそこそこ強めではないかと思う。


 半野良で飼っていた祖父母の猫たちは、愛想はさほどなかったが、抱っこや触らせてくれていた。


 さらに世の中にはもっと懐っこい猫もいる。


 いろんな猫の姿を動画などで見れる時代だからこそ、リアルに懐っこい猫との生活を夢見るのだが、猫アレルギーと言ってる手前、どうしたものか……。


 ひとまず猫の呼び方の各国語を眺めつつ、猫の名前は別の言葉で猫の意味から選ぶのもありかもなぁ、などと思いついたところである。




世界の言葉「猫・犬」47の国と地域の「猫・犬」を集めました

https://www.yubisashi.com/world_language_cat_dog/



世界の猫

http://flohwaltzer.starfree.jp/html/faq-cat.html

 


 

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