追憶のあの子たち(2)
今から遡ること数年前。……数年前……まあいいや、数年前!
友人宅に遊びに来ていたTまちゃんが姿を消してしばらくすると、「別の猫ちゃんが来るようになった」と言うのでいそいそと友人宅へと遊びに行った。
友人宅は隣が川で、小さくても土手があるためか野良猫ちゃんやタヌキが棲んでたりする。結構あそこら辺で野良猫ちゃんは生まれているのだろう。
相変わらずリビングでお菓子を食べてグダグダしていると、「来たよー」と言うのでそそくさ庭に出る。
そこにいたのはTまちゃんとはまた真逆の、いかにもいかつい野良猫。
一匹で生きてきたぜ! 施しなんて要らねーよ! と言わんばかりの雄全開アウトロー猫!
めちゃくちゃ強そうだが、片目が少し潰れている。ケンカでやられたのかな。
黒と白の毛並みのその猫を、私はD五郎と名付けた。しかしながらD五郎もその後何回か見かけただけで、わりと早くにいなくなってしまった。
見た感じ、結構青年猫だったし、あの様子だとケンカもめっちゃやっただろうから……。野良猫ちゃんは寿命も短いと言われるしね。
ふとそんなことを思い出して懐かしくなった私は、取材と言う名の雑談で友人にD五郎の事を聞いてみたら、「最後の方は自分から膝の上に乗ってきたよ。暑いから下ろしてもすぐ乗ってくるし」と言っていた。
D五郎! 施しなんて要らないんじゃなかったのかよ! それともお前もモチモチのお肌が好きなのかー? (勝手な想像)
羨ましいーーっ!
という、思い出。
ところであいつ……雄だったよな?
★D五郎のお姿近況ノートはこちらから★
https://kakuyomu.jp/users/nobusan_kuromiya99/news/16817330668630568763
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