第6話 「これはまずい」
ぼちぼち戻ろうかと思ったとき…
右舷というか右の船体の細い船首、船首のことをバウといいます。
そのバウが水に勢いよく潜るのを見ました。
波に突っ込んだんですね。
その先…
僕の視界は途切れます。
ただ
「これはまずい」
と意識して眼鏡を右手に持ちました。
ヨットでこれはまずい…というときは水に落ちるときです。
習慣です、眼鏡をはずすのは…
案の定、よくわからない強い強い衝撃のあと…
僕と小杉さんは海上でライフジャケットの浮力にまかせて浮いており、船は180度転覆していました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます