第4話 昼の少年と夜の少女――古典ファンタジー

「昼の少年と夜の少女」ジョージ・マクドナルド


昼の世界しか知らない少年と、夜の世界しか知らない少女……。

二人が出会った時、どうなる?


清らかファンタジック児童文学です。とにかくイメージが豊か。


ジョージ・マクドナルドは、すべての児童文学の基礎になった作家ともいえます。


彼は牧師さんだったんですよね。

作品中にも「神の導き」「救済」みたいな要素が見え隠れしています。



「お姫さまとゴブリンの物語」と、その続編「カーディとお姫さまの物語」もいいです。


前者は角川つばさ文庫から「星を知らないアイリーン」として、新訳が出ています。

挿絵が豪華! かわいい!

アイリーンが、ドレスを頻繁にお着換えしててステキ!


続編の刊行をずうっと待っているんですが……。

むつかしい? 


そうですね、続編はちょっと暗いですから。

単純明快エンターテイメントではなくて「この愚かしい人間どもめ!」って描写があります。

聖職者にも悩みはあるんでしょう。



大人向け幻想文学では「リリス」(翻訳:荒俣宏)があります。

荒俣宏が翻訳するようなカルト小説だということです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る