ゲームで死ぬ悪役貴族に転生したのでまずは自身の死亡フラグを折るために主人公をTS薬でシャブ漬けにしてメス堕ちさせたいと思います
リヒト
序章
プロローグ
太陽が天岩戸に隠れ、雲に陰りて淡い光を放つ二つの太陽の下。
その身を和服に包む一人の少年が美しい庭園の横に伸びる長い長い木目の廊下をゆっくりと進んでいく。
そんな少年がやってきたのは黒と金を基調とする立派で煌びやかな本殿を抜けた先にある一つの離れ座敷であった。
「入るよ」
小さな離れ座敷の戸を開けたその少年はその中へと入る。
中に入るとまずやってくるのは鼻腔をくすぐる甘ったるい匂いであった。そして、目に映るのは四方の壁も天井もすべてが鏡張りになっている異質な空間である。
鏡に映るのは戸に立つ一人の少年。
白銀の髪に蒼と赫のオッドアイを持つどこか儚く、少女らしさに妖艶な美女の雰囲気をも併せ持つ齢10に満たぬ少年であった。
そして、もう一人。
女用の着物を袖に通して部屋の中心に蕩けたような表情を浮かべている少年が鏡に映っていた。
肩辺りにまで伸びる黒い髪に美しい紫水晶のような紫の瞳を持つ少年というよりも少女の方が適切に思えるような可愛くも色っぽい子である。
「やぁ、神楽。元気にしていたかい」
「……あひっ、……ぁあ、蓮夜ぁ」
口元から涎を垂らし、熱を孕む紫色の瞳を浮かべる少年、神楽は離れ座敷へとやってきた少年、蓮夜の方へと視線を送る。
「ふふっ」
そんな神楽の元にまでやってきた蓮夜は神楽の横で正座で座り、そのまま彼の頭を自分の膝の上に乗せる。
「……蓮夜、蓮夜、蓮夜ぁ」
蓮夜に膝枕される神楽は彼の体に己の頭を擦りつけてマーキングしながら自分の目いっぱい目の前の少年の匂いを吸う。
「ふふっ、可愛いねぇ」
それに対して蓮夜はされるがままとなりながら伸びてきた蓮夜の美しい黒髪を優しく梳いていく。
「……んむ」
甘いお香が漂い、桃色の煙が立ち込める中心で二人の少年が向き合い、その瞳を重ね合わせる。
「……ぁ」
蓮夜を見上げる神楽は物欲しさそうな顔で己の舌をそっと伸ばす。
「好きだなぁ、神楽は」
それを受けて蓮夜はそっと傍から見たらあどけない少女にしか見えない少年の口元に己の口元をそっとつけ、ゆっくりと彼の口の中へと舌を入れる。
「んちゅ……んっ、ちゅ」
神楽は自分の口元に入ってくる蓮夜の舌を己の舌を重ね合わせて彼を堪能する。
どれだけそうしていただろうか?
長らく口を合わせた二人はようやく互いの口を離す。
神楽の唇から顔を上げる蓮夜の唇には白く、艶やかに煌く糸が引いている。
「……ぁ」
蓮夜の口が自分の元から離れていくということに神楽は寂しそうな表情を浮かべながらぽつりと声を漏らす。
「ふふっ」
これまでは神楽のきれいな黒髪を撫でていた己の手を蓮夜はそっと下に、彼のはだけた着物の中へと差し込んで下腹部にまで伸ばしていく。
「……小さい」
そして、初めて触れた時よりも遥かに小さくなっている神楽のものへと蓮夜はそっと手を触れて優しく握る。
「……ぁ、い……くぅ」
己の下腹部にある敏感なところに手を置かれた神楽は体を震わせ、白い液体を垂れ流し始める。
「……んっ、……あっ、や、……ぁ」
悶える神楽に対して蓮夜は静かに手を動かしながら白い液体をその手で受け続ける。
「勇者もこうなっては形無しだねぇ」
男の身でありながら、女の子のように少しだけ胸が大きくなり始め、女の子のように美しい着物を乱れ着、他の手の中で己が男である証を垂れ流し続ける神楽を見下ろしながら───蓮夜はゾッとするほどに色っぽく、魂を凍り付かせるほどに恐ろしい笑みを浮かべるのだった。
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