愛する人を殺さなければならないので離れていただいてもよろしいですか? 〜呪われた不幸皇女と無表情なイケメン公爵〜
I.Y
本編
第1話 王となりて
タイトルは意外と明るめ?ですが、内容は全体的にシリアス多めです。タグや紹介文(必読部分含め)を必ず読んだ上で、本文もお付き合いください。
※人が亡くなるシーン、流血表現、身体的ダメージなどの表現がございます。苦手な方はどうかご自衛ください。
※R18(性描写)に該当する直接的な表現は現時点ではありませんが、一部匂わせる表現があります。いずれそのような表現を使う場合には〝性描写有り〟をタグ付けさせていただきます。
⟡.· ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ⟡.·
天窓から射し込んだ朝日が玉座を照らす。真冬の空気が澄んでいる。王座の間には、
鮮血のような紅さを誇る
今にも息絶えようとするひとりを見つめていたのは、
一度見た者の目を惹きつけて離さない不思議な
そんな嫌われ者の彼女がなぜ、死を待つばかりの人間を見つめているのか。そう、
「ようやく、解放されるのね」
アリアリーナは天井を
(あぁ、こんなものなのね)
アリアリーナが肩を落とすと同時に、ひとつの生命が終わりを告げる。
仕方のないことだったのだ。そう、仕方のないことだった。
『皇族を殺せ。緑の瞳を持つ子は一族の
呪いのため、自分のため、生き残るため。アリアリーナは皇族を殺したのだ。
彼女の母親の家系は、今は忘れられた
生き残るには、皇族を滅ぼすほかなかった。皇族の血縁であり、ツィンクラウンを名乗った経歴がある者を殺害した。
皇族はアリアリーナを
アリアリーナが瞳を伏せようとした途端、固く閉ざした間の扉を開け放つ音が
癖のひとつもないバターブロンドの髪が風になびく。前髪の隙間から
「………………」
ヴィルヘルムは
「エナヴェリーナ……」
アリアリーナが愛した声、今にも消え入りそうな声で、
エナヴェリーナ・イレイン・ラトリッジ・グリエンド。ヴィルヘルムの腕に抱かれている死んだ女の名だ。ブロンズグレイの長髪。光の灯らない、
「皇帝陛下……皇后陛下……」
ヴィルヘルムは
ヴィルヘルムは顔を上げる。視線がかち合った。ブルーダイヤモンド色の目が見開く。彼の表情を見て、アリアリーナは息を
⟡.· ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ⟡.·
読者の皆様
いつもI.Yの小説を読んでくださり本当にありがとうございます。
本日より新作品『愛する人を殺さなければならないので離れていただいてもよろしいですか? 〜呪われた不幸皇女と無表情なイケメン公爵〜』が連載スタートいたします!
毎日1話ずつの投稿を目指して頑張っていきますので、最後までお付き合いいただけると幸いです。
タイトルは意外と明るめ?ですが、内容は全体的にシリアス多めです。タグや紹介文(必読部分含め)を必ず読んだ上で、この先もお付き合いください。
人が亡くなるシーン、流血表現、身体的ダメージなどの表現がございます。苦手な方はどうかご自衛ください。
R18(性描写)に該当する直接的な表現は現時点ではありませんが、一部匂わせる表現があります。いずれそのような表現を使う場合には〝性描写有り〟をタグ付けさせていただきます。
電子ノベル好評配信中+コミカライズ(WEBTOON)決定作品に関しても何卒よろしくお願いいたします。詳細はX(@I_Y____02)でお待ちしております!
今日もI.Yの作品が皆様の生活の彩りとなれますよう、お祈りしております。
I.Y
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。