第2話異世界転生ってやつだね
ー前回のあらすじー
元気いっぱいの中二病、朝貝栄一は妄想にふけっていたところを先生に注意され、 6時になっていることに気づきアニメのために全速力で帰っていた。
そして、その道中にきれいな鉄骨に押しつぶされるという不幸中の不幸のような死に方をしたのだった...。
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「ん〜よく寝た、ってあれっ?ここは?」
俺は目を覚ますと真っ白で何もない不思議な空間に立っていた。
(えっと、さっきまで家に帰っていたはずなんだが...ここは、どこだ?)
確か、帰っている途中に上から鉄骨が降ってきて...そうだ!押し潰されて死んだんだ
なぁんだ死んだだけかぁ。びっくりしたぜ!
「はっっ!俺って死んだのぉぉぉぉぉおお!」
((ええ、そうです。あなたは死んだんですよ))
俺が自分が死んでしまったことに驚いていると突然、後ろからきれいな声が聞こえてきた。
「何奴っ!」
ばっ!と俺が振り向くとそこには背中に大きな白い羽があり、頭の上には天使の輪がついたTHE天使みたいな人物が立っていた。
「えっと、貴方様はどなたであられますか?」
正体がわからないのでとりあえず敬語にしておく。
((ああ、貴方がたの言葉を借りるなら神、でしょうかね。あと敬語はやめてください。話しづらいので。))
スゲぇ!神様だよ。心読めちゃってるし。
「あのぉ~、俺はどうなるんで?」
俺がそう聞くと、神様はその端正な顔を喜色満面にして興奮気味に喋る。
((そう!そのことなんですが、あなたは数多くの魂から選ばれ、異世界転生できるようになりました!))
「えっ!?本当ですかっ!!!」
うおお!嬉しすぎる!まさか渇望した異世界への道が拓けるとは...
鉄骨に押し潰されたのを差し引いても豪運過ぎんか俺!
ちょっと待てよ、異世界転生ってことは!
「ええと、質問があるのですが」
((んっ!何でしょうか!))
「何かかっこいい能力とかもらえますかね!」
((ああ!そのことですか!ご安心下さい、あなたには強力な身体能力と新たな魔法を創造する能力を与えました!))
「おおっ!」
魔法を創造できるってことはかっこいい魔法を作って使う事ができるのかな!
「
((他に質問はございませんか?))
俺が妄想にふけっていると神様?が顔を覗き込んできた。
「ありません!」
((そうですか。では良い人生を!))
神様?がそう答えると俺の足元に魔法陣っぽいのが表れ、ドンドン俺を吸い込んでいく。
((あっ!危険な生物もいるので気をつけてくださいね!))
吸い込まれる途中になにか神様が言っていたがほとんど耳に入らなかった。
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