第4話 こう見えても



 こ、こうみえても私は大人ですから。

 夜のお相手だって凄いんです。


 ほんとですよ。


ご主人様「チヨ、動きが止まっているぞ」


 ごそごそ


チヨ「ひぁぁ。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」


 かさかさ


御主人様「チヨ、何をすれば男が喜ぶか教えただろう。そんなぎこちない動作では、上手くこなせぬぞ」


 ひそひそ


チヨ「かんべんしてくださぁい!」


 のそのそ


 すったもんだの大騒動、勃発してます。


 主に騒いでいるのは私だけですけどっ。


 でも、あわわっ。


チヨ「ご主人様のあんなところがあんな風にっ!」


 はじめてっ、見ましたっ。


 男の人のそういうのっ。


 先ほどは調子乗りましたが嘘です。ごめんなさい。

 毎日ご主人様にもて遊ばれてます。


 一夫多妻でもギャップが大変なのに、この世界は愛妾まで公認の世界。

 すさまじすぎます。


 うまくなるわけですね。


 えっ何がって?


 いえるわけないじゃないですか!


 ごそごそ


チヨ「ぴゃあ」


 夜の世界はワンダーランドですうううううううう(意味不明)!!


ご主人様「お前は毎回、最後まで持たずに気絶してくれるな。楽しみが少なくてつまらん。精進しろよ」


 気絶した後にご主人様はいつもそんな事いってるみたいですけど、意識ないので聞いてないです。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る