第3話 やりすぎ注意



 ご主人様はとてもイケメンです。

 恰好良いです。

 まるで太陽みたいに、きらきら輝いているか、宝石みたいにピカピカ輝いています。


 とても目が合わせられません。


 ご主人様と目を合わせ続けていると、私は顔が真っ赤になってしまいます。


 きっと、ずっと続けていたら、ゆでだこみたいになってしまって大変です。


ご主人様「チヨ。なぜ目を合わせない」

チヨ「はうっ」

ご主人様「やましい事があるのか」

チヨ「ひぅ、違います」

ご主人「隠し事でもしているのか」

チヨ「ひぁ、いいえ!」

ご主人様「なら、目を見て喋ろ」

チヨ「ふにゃぁ」


 一度じっと見られてしまった時は、失神して、危うく近くの棚に頭をぶつけてしまう所でした。


チヨ「じー」

ご主人様「何だチヨ」

チヨ「じー」

ご主人様「だから何だ」


 だから、対抗策を考えました。


 じっと見つめられていると人は決まずくなって目をそらすんです。


 こうして私がずっとご主人様を見つめていれば、ご主人様は私に視線を合わせろだなんて言わないのです。


 なんて素敵なアイデアでしょう!


ご主人様「さんざん止めろといったのに、止めないとは言い度胸だ。お前はケンカを売っているのか? お仕置きされたいのか?」

チヨ「ひぇっ!」


 しかし、注意点。


 やり過ぎると逆ギレしてしまいます。


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