本編:最終決戦編

第41話 最終決戦の幕開け

「(私の持つ杖は手足を失っても心臓が破壊されなければ いくらでも再生可能。

転生もできるのかもしれない。つまり私は一度○んで、前世の記憶をリセットして転生し、逃亡?)」



アンタレスは杖を見た。


あの自分を監禁していたレールの元から奪ってきたものだ。



「…………………」




彼女は思う。



「(私はあんなレールの妻だとは思いたくねぇよ。偶然だと信じたいなぁ。

そして、いい加減いつまでアレースとの戦いが続く事やら。

今までイレスとの戦いよりも二人アントニオとロッシュと過ごす方が大事だと思って、決着を躊躇っていたが、そろそろ行動を起こさないと、2人の大切なイベントまで失ってしまう。クリスマスくらいロッシュは寝ていたいだろうし)」


そして呟いた。






「「じゃあ、この戦いを終わらすため、をしないとな」」




イレスも同じ時間帯に別の場所で呟いていた。


「(幹部であろうと、私は強敵を舐めすぎた。作戦がアンタレスとの戦いには不利すぎた。

これから明日の最終決戦の準備を行う。この星に平和を1秒でも早く届けなければならない。

今まで全人類が願った平和アンタレスのいない世界を作るために…!)」




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇














「おはよぉございます、アンタレスさん……」


ロッシュが起きてきた。アントニオは はしゃぎながら階段を降りる。


「よっしゃプレゼントぉぉ……おぉぉ!

和包丁だ…これ欲しかったんだよなぁ!」


彼は箱を開け、和包丁を取り出した。

それを笑顔で振り回す。


「危ないなっ、アントニオ!」


「すまん。でも良かった、サンタはいたんだな!

あ、手紙を送るの忘れた…」


「あぁ、それはね、まぁ、良いじゃん。

ところで……アンタレスさんがいない」

「え?」



リビングに彼女アンタレスの姿はいなかった。





それもそのはず、アンタレスは今、奥多摩の誰も寄りつかないような山奥にいるからだ!




そして、北斗七星の生き残りである宮野みやの 里奈と宮野 山奈、妖退 しのぶが、彼女の目の前に!


そして彼らの後ろには、イレスがいた。

彼女はアンタレスを鋭い目つきで見下す。




「やはりお前らなら、私の考えている事がわかるんだな」


アンタレスは彼らに言った。


↓イレス

「私がお前の事をどれだけ知っていると思う?

今までどれだけ戦ってきた。私はお前の顔なんてもう見たくないんだ…しつこい。

もはや今までで1番神経を費やしてきた気さえする。

私はお前が憎い。部下が○ぬ度に張り裂けるような悲しみを感じる。

煮えたぎるような憎しみの出口はお前を○す事のみだ。

覚悟しろ、星の怪物アンタレス!」


↓アンタレス

「あぁ、私も少し反省しているところさ。だが昨日 君の部下と兵器を○してしまった時は、なぜか しつこさ しか感じなかった。

やはりそろそろ、この戦いを終わらすしかないのは、イレスもわかっているんだね」



「当たり前だ。もう私の子が○ぬのを見たくないからな。

私が怯えなければ、私1人の犠牲で済んだ話だ」


「うん そうだよ。それにしても、前に戦ったのは7年も前なのかぁ」


「そうだな」



「いやぁ、実と全は良い奴らだったよ」



△ここから回想△




↓全

「貴様か、アンタレスは。俺は希望界きぼうかいの全。

貴様の心臓を剥ぎ取り、潰しにきたこの世の希望だ」


↓アンタレス

「ほう、初めまして。私が星の怪物で有名なアンタレスさ。

私に勝てるとでも思うのか?」



「イレス様 直々に襲撃していただけた絶好のチャンスだ!

絶対に貴様をここで○す。魔力放出ストロンデラ!」



全は手を翳すと、彼の周辺の地面が一気に抉れた!!


アンタレスは ぎりぎり で避ける!


「お、爆破したな…」

↑アンタレス


「俺は高密度の魔力を一気に放出するのが最強だと思ってるのでな」


「ほう、単純な戦い方だな。私は好きだぜ?」



ズドォォォンズドォォォンズドォォォンズドォォォン


杖から光の刃を大量に撃ち、全を攻撃するアンタレス。


全が避けながらぼそっと呟いた。



「귀엽다(可愛い)」


「あ?なんか言ったか?」


「なんでもねぇよクソBBA!」


「んだとぉ、クソBBAだと⁉︎⁉︎」


ブンッッッッッ


ブシャァァァァァァァ



アンタレスは杖を振り回し、全の腕を吹き飛ばす!


「⁉︎…チッ、少々舐めすぎたようだな貴様を」

↑全


「当たり前だ!!」

↑アンタレス


「화난 안타레스도 좋아(でも怒っているアンタレスも好き)」


「やっぱ何言ってんだお前…」


「何も言ってない!お前の事が嫌いだと言ったんだ!」

「言ってんじゃねーか」


ズドカァァァァァァァァァァァァァァン


「하아, 별의 괴물과 사이좋게 지내고 싶어...(はぁ、星の怪物と仲良くしたい…)」


「もう良いや」


ブシャァァァァァァァ



▽回想終わり▽

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