第32話 生活
夜ご飯を食べ終えて、3人は部屋に戻ると、大浴場へ向かい始めた。
ロッシュとアンタレスが入ったのは、庭園風呂という浴場。
和風っぽいデザインな場所だ。
ジャポン
「ふぅ……疲れたぁ」
↑アンタレス
「良い湯ですねぇ、ここ」
↑ロッシュ
「はぁ、戦った後 爆速でお土産店に寄って買って帰ってきたから、明日は筋肉痛かもな…。
魚はどうだった?面白かったか?」
「はい、クラゲがインパクトありましたね」
「そんなに??」
「はい…()」
ロッシュはあえて、シャチのショーの事を言わなかった。
「イルカもいましたよ。あとセイウチも」
「そうかい」
「アンタレスさんは?」
「私?私は面白い事無いよ」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
アントニオはクリスタル風呂という場所にいた。
こちらは庭園風呂に比べたら、洋風っぽい雰囲気。
「すげぇぇぇぇ!!!」
彼は はしゃいだ。頭と体を視認できないほどのスピードで洗い、湯船に浸かる。
ジャポーーーーーーン!
「ぷはぁ!すげぇ、すげぇ、すげぇ!これが温泉!
こん中入るのが夢だったんじゃァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァい!
やっほォォォォォォォォォォォォォォォォォォい!最高!!!!
ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ(高音)」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
部屋に戻った3人。
和風で畳のある部屋は良い気分になる。
「すげぇ」
「絶景ですね」
「そうだな……夜だから暗いけど、絶景だな」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「この肉 美味いな!もっと持ってくる」
↑アントニオ
「あれで28回目ですよ、アンタレスさん」
↑ロッシュ
「バイキングで良かったよ本当」
↑アンタレス
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
↓アンタレス
「なんだこの魚…」
↓アントニオ
「オオクチイシナギだよ。メダイって呼ばれてる奴。
旬は秋から春。産卵期に大型がまとまって揚がり、抱卵・精しているのにほど良い脂がある。
若魚と春の成魚では味わいがかなり違っている。大きい方が美味だから。
若魚では鱗は取りやすく、皮はしっかりしている。骨はやや硬い。
成魚では鱗は硬く埋没的。包丁ですき引きする方がやりやすい。皮は厚みがあって強い。
透明感のある白身で時間が経つと白濁する」
「へぇ、美味そうだな」
「(ここで言う事じゃないよ…)」
↑ロッシュ
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「エトピリカ…すげぇ可愛い」
↑アンタレス
「そういう感情とかあるんだ」
↑アントニオ
「さすがにあるわッ。私もまだまだ乙女心は ばっちり だよ」
「草」
「え…」
「(父さん、最初はどうなるかと思ったけど、なんとかやれてるから安心して。
アントニオの成績は上がっていくし、アンタレスさんとの生活も楽しい。
父さんも母さんも、こんな生活がしたかったんだろうね。
私も頑張るから、2人も頑張って休んで)」
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