第27話 ミズクラゲは酢の物
アントニオたちは別のエリアへ行く事に。
ここはクラゲが展示されている薄暗いエリアである、Kurage Life。
約10種類のクラゲの展示により、クラゲの魅力あふれる生態や多様性を紹介すると共に、最新のデジタル映像技術でクラゲの不思議な生活史を再現するコーナーを開設し、より楽しく、わかりやすく学ぶことができる参加体験型の展示施設だ。
……あと、水槽の端が光ってる。
「(水槽の端が光ってるな)」
↑ロッシュ
彼女はアントニオから目を離さずに、クラゲを堪能した。
しかし客が多い。一瞬でも目を離してしまったら、すぐに場所がわからなくなってしまうだろう。
「(このクラゲ大きッ。赤ッ)」
その頃アントニオは、近くで映像で遊んでいた。
「なんだこのクラゲ、一瞬で成長したぞ!
時の流れは早いな」
彼が興味を抱いているのは、手押しポンプで泡を膨らませるとクラゲの幼生が現れ、泡の中で成長・変態していく様子が観察できる映像水槽。
クラゲに成長すると泡がはじけてインタラクションエリアにクラゲが飛び出してくる。
「あれー、アントニオがいない!」
ロッシュが戸惑いながら彼を探していると、案外すぐに見つかった。
「いたいたアントニオ…」
↓アントニオ
「ミズクラゲは酢の物、アカクラゲは中華風前菜、タコクラゲはどうしようかな」
彼は水槽の前で淡々と料理方法を呟き続けている。
周りの子たちに囲まれながら。
「(メインディッシュが無い!)」
↑ロッシュ
「ねぇねぇ、このクラゲは〜?」
↑周りの子たち
↓アントニオ
「アマクサクラゲは触手だけでなくかさの部分にも毒を持つから、やめとけ」
「は〜〜〜〜〜〜い」
↑周りの子たち
「(アントニオと話が合う人がこの世界にいたなんて…)」
↑ロッシュ
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
その頃アンタレスは、ホテルでチェックインしていた。
このホテルは鴨川シーワールドホテルという、鴨川シーワールドの隣にあるホテルだ。
宿泊の客は、シーワールドの入館が無料!!
「(早く魚見たいなぁ〜)」
↑アンタレス
そして彼女は、ホテルを出て直接繋がっているシーワールドへ入ると、すぐに足を止めた。
「(ゔっ、人が多い……。
長い間1人で暮らしてきたから、こんなに人が多いと吐き気が…ゔぉぇ!)」
アンタレスはトイレに駆け込む!
……10分後。
「(スッキリ〜〜〜…。
さて、アントニオとロッシュはどこへ行ったのかな)」
近くにはアザラシやセイウチがいる。
「(今は昼だし…昼ご飯でも食べてんのかな。
よし、レストランを探すか)」
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