【三人称side】アヘン戦争②

【三人称side】

さて、黒い軍艦こと、海坊主からの攻撃を逃れるため、海へと逃れた一部の軍人達なのだが...........彼らは彼らで、また別の地獄を見ることになった。


何故なら.....当時の日本は戦いと成り上がりの時代。


それに加えて、この時代の武士は、褒美を貰うために首を切ったり、成り上がるためならどんな手も使う狂戦士バーサーカー


またの名を、妖怪首置いてけ。


なので


「「「「「その首寄越せ!!」」」」」

「「「「「ギャアアアア!?」」」」」


海に逃れたスペイン人達は、小舟でやって来た武士達に首を斬られ、殺されていった。


その光景を見たスペイン人達は、海に逃れようにも逃れられず、軍艦と共に運命を共にしていくのだった。


義龍「スペイン人をこうもあっさりと倒すとは...........やはり、海坊主は恐ろしい船だな」


海坊主の戦闘力を目の前にして、そう呟く義龍。


この船は化け物だ。


敵味方関係なく、海坊主という破壊者の力を、改めて理解していた。


軍人3「こんな一方的な戦いが..........あってたまるか!!」


スペイン人達は、美濃・尾張連合には大した戦力が無いと思っていた。


だが......その慢心の結果、このような結末に至ったのは事実。


彼らの敗因は、大国であったが故の傲慢さが招いた油断であった。


義龍「慢心こそが、最大の弱点...........か」


燃え盛るスペインの軍艦を見つめながら、そう言葉を漏らす義龍。


この怒涛の攻撃によって、スペイン軍は壊滅。


生き残ったスペイン人達は、小舟に乗ってスペインへと逃げることになるのだった。


軍人1「...........俺達は、まんまとアイツらの策略にハマったってことか」


逆方向へと向かう小舟に乗りながら、小声でポツリと呟く軍人1。


結局、この戦いに......アヘン戦争に敗れ、美濃・尾張連合の圧倒的な力の前に敗れ去ったスペインは、【アヘン】を含めた薬物の規制に反発する人々が起こしたデモや、薬物中毒を病気だと勘違いした隣国により、国境を閉鎖され、陸の孤島になった末に、【アヘン】絡みのことでヨーロッパ全体を巻き込む戦いに発展し、徐々に衰退していくのだった。


しかし、この戦争が与えた影響は政治的だ面だけではなく...........文化的な面にも、影響を与えたのは、また別の話である。


☆☆☆


よくよく考えてみれば、武士って凄いよね。

だって、元軍をトンデモ戦法(元軍の兵士を盾に貼り付ける・死んで腐った家畜を船に投げ入れる)で倒しているし...........やっぱ、武士ってバーサーカーなのかな?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る