【三人称side】アヘン戦争①

【三人称side】

今現在のスペインは、【アヘン】【モルヒネ】【ヘロイン】によって、深刻なダメージを負っていた。


国民の大半は薬物中毒によってダウンし、慌てたフィリペ2世は、【アヘン】を含めた薬物を禁止にするのだが......当然ながら、反発する人々が続出。


そんな人々に対し、王家としてのメンツを保つため、スペインは美濃・尾張連合と戦うことを決め、数十隻かの軍艦を日本へと向かわれていた。


軍人1「しっかし.....ジパングと戦うなんて、人生何が起こるか分からないものだな」

軍人2「だな」


どうせ自分達が勝つ。


そんな自信を持っているのか、余裕な様子でそう言う軍人達。


彼らは、それほどまでに侮っていたのだ。


...........この後、その判断を後悔することになるとは知らずに。


軍人2「............ん?」


ふと、軍人2が水平線の方を見つめていると...........遠くから、黒い何かが動いているのを発見した。


軍人2「お、おい......何か、黒い何かがこっちに向かって来てないか?」

軍人1「あ?何を言って...........」


軍人2の言葉に対し、軍人1は半信半疑でそう言いながら、その方向を向くと..........例の黒い何かが、スペインの艦隊の方へと向かっていた。


軍人1「な、何だ!?鯨か!?」

軍人2「と、とりあえず報告だ!!」


慌てた様子で、上司へ報告に行く軍人達。


しかし、彼らが気づいた時には、黒い何かは徐々に距離を詰めていき......


軍人3「おいおい.....嘘だろ」


ある程度、距離が近づいた時に、彼らはようやく黒い何かの正体を知った。


黒い何かの正体。


それは......一隻の黒い軍艦、海坊主(命名者:桃姫)であった。


軍人4「な、何だこれは..........!?」


目の前に迫ってくる海坊主に対し、そう呟く軍人4。


彼らは、本能的に海坊主が美濃・尾張連合の船だと察したのか、すぐに攻撃準備を行なった......が、それは海坊主も同じだったようで


義龍「撃てぇぇぇぇぇ!!」


スペインの艦隊に対し、攻撃を始めた。


ただ、その攻撃を行ったのは、大砲は大砲でも、艦砲だったため..........


「「「ギャアアアア!?」」」


艦隊に大ダメージを与えるのだった。


軍人2「ぐっ.....」

軍人1「お、おい!!大丈夫か!?」

軍人2「クソッ...........奴ら、あんな物を隠してたのか!!」


軍人達は、必死になって海坊主を攻撃するが......鉄漆という、塗った物を鋼鉄並みの硬さにする、特殊な液体を塗った板を使用しているからか、並大抵の大砲では、海坊主を破壊することが出来ず、スペイン軍は、まさに、一方的な暴力と言っても過言ではない状況に陥っていた。


軍人5「うわぁぁぁぁぁ!!」

軍人6「死にたくない!!死にたくないよう!!」

軍人1「あ!!コラ!!逃げるな!!」


中には、逃げる軍人達もいたが..........彼らは知らなかった。


この判断が、自身を追い詰めることを.....

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