マムシの娘(帰蝶じゃない方)に転生したので、好き勝手に生きることにしました〜なお、私のスキル【植物魔法】はチートスキルだった模様〜

@marumarumarumori

プロローグ

マムシの娘は転生者

【桃姫side】

斎藤道三には、9人の娘がいる。


しかし、斎藤道三の娘=帰蝶のイメージが強いため、彼女達の存在は、あまり知られていない。


一応、帰蝶や一部の姉妹の名前は残っているものの、その他の姉・妹達は、武士の正室と表記されているのみ。


う〜ん、不遇。


んで、私はそんな斎藤道三の娘の一人........九姉妹のうちの七女,桃姫として転生した。


しかも、転生特典として、女神様から、いくつかのスキルを貰うというオマケ付き。


んで、肝心のそのスキルの名は、【植物魔法】。


いわゆる、植物を操るスキルで


桃姫「お〜!!」


今現在、私はそのスキルを試していた。


桃姫「いや〜。やっぱり、花があると庭が華やかになるねぇ」


スキルを使って、生み出したチューリップを見つめながら、そう呟く私。


どうやら、【植物魔法】というスキルは、私がイメージした植物を生み出すことが出来るらしく、例え、それが種子や球根であっても、可能らしい。


女中さん曰く、このスキルは私が生まれた時からあったみたいで..........生まれたての私が産声を上げるのと同時に、鷺山城の桜が咲き誇ったため、この子は木花咲耶姫コノハナサクヤヒメの生まれ変わりに違いない!!という感じになり、それ以降、不思議な力を持った人扱いされてはいるものの、今のところ、虐められたり、差別されたりはしていない。


というか、そんなことをしたら、斎藤道三にシバかれるからなぁ。


桃姫「今度は、薔薇でも植えてみようかな?」

女中「姫様、薔薇って何ですか?」

桃姫「うわっ!?ビックリした!?」


突然、話しかけて来た女中さんに対し、そう叫ぶ私。


桃姫「もぉ!!ビックリさせないでよ!!」

女中「申し訳ございません、ただ.......」

桃姫「ただ?」

女中「この花が綺麗だったので、つい......」


そう言いながら、チューリップを見つめる女中さん。


あ、そっか。


この時代の人は、まだチューリップを見たことがないのか。


女中「桃姫様、この花は、何という花なのですか?」

桃姫「え?」


名前かぁ..........正直にチューリップって言っても、この時代の人には、あんまり馴染みがないのは間違いないだろうし......


...........だったら、和名を言った方がいいよね。


桃姫「これは、牡丹百合っていう花で、南蛮の花だよ」

女中「牡丹百合......何とも可愛らしい名前ですね」

桃姫「でしょ?」


鬱金香は、流石に可愛くない言葉だからなぁ。


桃姫「私、この鷺山城を花でいっぱいにしたいんだ。だから、試しに植えてみたってわけ」

女中「まぁ!!それはいい考えでございますね!!」

桃姫「えへへ〜」


女中さんの言葉に対し、照れる私。


桃姫「もし、父上が花で溢れた鷺山城を見たら、驚くんだろうな〜」

女中「えぇ!!きっと喜びますよ!!」


鷺山城って、あんまり花とかが植えられていないから、お姫様が暮らす場所としては、何かアレなんだよね〜。


だったら、ガーデニング感覚でスキルを使うのもアリだよね!!


女中「ところで、さっき言っていた薔薇という物は何ですか?」

桃姫「牡丹百合と同じ、南蛮の花だよ。だけど、茎とかに棘がある反面、花が綺麗だから、南蛮人の間では、割と人気が高いんだよね」


私がそう言うと、女中さんは


女中「...........相変わらず、桃姫様は博識ですね」


微笑みながら、そう言った。


女中「それも、木花咲耶姫コノハナサクヤヒメ様の力なのでしょうか?」

桃姫「かもね」


ということにしておこう。


だって、今の私にとっては、この状況が最高なんだもん!!


桃姫「あ、ちなみにこのことは秘密ね」

女中「かしこまりました」


だけど、この時の私は知らなかった............


自分が持つスキルがチートスキルで、様々な出来事の末に、歴史を改変してしまうことを..........


☆☆☆


斎藤道三には、9人の娘がいたみたいです。

しかし、その娘達は、帰蝶や一部の姉・妹を除いて、●ikiに記事どころか、名前すら書いていないレベルで、資料が非常に少ないんですよね。

まぁ、その九姉妹の嫁ぎ先とかは書いてありましたけどね。

ただ、それはそれで面白いなと思い、帰蝶以外の斎藤道三の娘を主役にしてみました!!

ちなみに..........当然ながら、桃姫という名前は作者の妄想ですw

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