僕の弟は、ヤンデレ彼女を連れている
@ayase-0914
第1話 ヤンデレだろ
僕は、神崎尚人。神谷高校に通う平凡な高校二年生だ。ちなみに彼女いない歴=年齢だ。人に自慢できることは、本の所持数と陰キャだけど運動ができることだ。
そんな僕には高校一年生の弟がいる。神崎英司だ。こいつには最近彼女ができた。さらに、相手側は相当な人物らしい。
「別れたら、自殺するから。」
付き合うことが決まってすぐにそう告げられたらしい。俗に言うヤンデレってやつなのだろうか...。
「お前気を付けないと、いつか後ろから刺されたりするんじゃない。」
「はは、そんなことないって。」
そんな茶化し話をしながら学校に行っていると突然、ヤンヘラ(僕の中での呼び名、ヤンデレとメンヘラの融合)が現れた。すると彼女は僕と英司との会話を聞いていたらしく、薄い笑みを浮かべながら
「もう、そんなことするわけないじゃないですか。」
と言いながらめちゃくちゃ刃物で刺すようなモーションをしてくる。
(これは、いつからヤられるな。)
彼女の発言に愛想笑いを浮かべながらそんなことを思い、自分の弟を見て可哀想だなと哀れみの視線を向けた。
すると彼女は、こちらを向いた。
「お兄さんも、そんなこと言われたら傷ついちゃいますよ。」
「いや、ごめんね。ほんとに。」
この子の、傷ついちゃうはリストカットに繋がりかねないな。そう感じるのでこれ以上は学校まで特に話すことはなかった。
学校に着き学年が弟とは違うので靴箱で分かれる。彼女と弟は同じクラスだ。大袈裟だがこれが根性の別れとなると思いながらいつも別れを告げている。
「じゃ、今日も頑張れよ。」
「あぁ、兄ちゃんも頑張れよ。」
「では、お義兄さんまた。」
そう言って僕は、なんか彼女の言ったお兄さんの意味が違うようなと思いながら自分の教室に足を運んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます