クローム・パトロール隊が発足 (みかずらだより 2005.02)

みかずらだより

箕葛地区自治会 2005.04


▼クローム・パトロール隊が発足 もはや地域の治安は住民の手で


箕葛地区では先日、クロームパレス葛丘の住人を中心とした独自の防犯パトロール隊が発足した。葛丘市域全体で治安の悪化を危惧する声が高まる中、他地区に先んじて立ち上げられた自主防犯組織「クローム・パトロール隊」の発足メンバーである権田悟さんを取材した。



――なぜパトロール隊を発足しようと思ったのですか


葛丘市では凄惨な事件が発生しました。そもそも子供の失踪が連続していたことは明らかであったのにも関わらず、警察は結局8件もの殺人を一人の犯罪者に許してしまった。

なにより一度失われた命は二度と帰ってきません。何かあってからでは、取り返しがつかない惨劇が再び繰り返されるかもしれないのです。ですから何かあってからではなく、狂行を未然に防がなければならないと私は考えています。



――地域の治安に危機感を覚えたのですね


はい。司法は城山元被告に無罪を言い渡しましたが、これは彼女の起こした惨劇を赦すものでも、また彼女に今後も罪のない子供の命を弄ぶことを許可したものでもありません。彼女は過去の件で罰されることはありませんでしたが、あくまで幼い命は守られるべきです。

しかし現状で警察は、再び幼い命が奪われようとしているこの状況を傍観、いや無視しようとしているとしか思えないのです。

無罪を勝ち取り自由の身になったあの女はこともあろうに自分が命を奪った対象と同じ児童が多く集まる小学校周辺などで頻繁に目撃されています。忘れてはいけないのは、城山元被告が起こした発見の殺人は、全て子供が被害者でした。そこに何らかの嗜好があるのは明らかなはずです。

わざわざ子供の多い場所に赴くなんて、私たちから見れば元被告は自分の起こした犯行について、なんら反省しておらず、無罪放免となって再開する気があるようにしか思えません。強い不安を抱くのも当然です。


――まずは公的機関への相談をするべきでは


目撃情報が出てから警察や市に相談しました。しかしいくら訴えても、登下校中のパトロールの強化を渋っているのが現状です。私たちはただ、安全な暮らしを求めるという、人類に等しく許された正当な権利を行使しようとしているだけなのです。

警察は治安を守るための組織であり、そのためにいくつかの特別に公権力が与えられています。凶悪犯罪の兆候が明確に表れている状況では、警察は普通なら行動を起こさなければならないでしょう。そうして私たちの安全に暮らすという権利を守るべきなのです。けれど、その権利は無罪を拡大解釈する事なかれ主義の行政によってないがしろになれています。

このままでは、地域の子供たちの安全や、私たちの暮らしが脅かされてしまいます。そのようなことから、クロームパレスの住民は地域を組織的にパトロールするためにクローム・パトロール隊を立ち上げたのです。



――しかし市民ができることは少ないのでは


その通りです。クローム・パトロール隊の立ち上げというと仰々しく聞こえるかもしれませんが、一般市民が許されているのはせいぜい周辺のパトロールくらいです。相手がいくら連続殺人をしたことがある女だとしてもです。

地域の目があれば、いくら道徳を踏み外した殺人鬼であろうと犯行をしにくくはなると思います。その点では効果的でしょうが、やはり公に権力が付与されている警察官と違って、出来ることは限られてきます。

だからといって、指をくわえて不審者に犯罪を許すわけにはいきません。できる限りのことをして、犯罪を防ぎ、自分たちの安全は確保しなければならないのではないでしょうか。ですから私たちは、一般市民に許された権利を最大限行使して、パトロール隊として地域の治安を精一杯維持していくつもりです。



――最後に地域の皆さんに伝えたいことはありますか


誤解していただきたくないのですが、私たちは警察に取って代わろうとしているわけではありません。ただ警察が怠っている義務を仕方なく肩代わりしているだけなのです。警察が頼りにならないから、自分たちで地域のパトロール活動をしているだけなのです。もし、私たちの訴えが通り、警察が登下校中のパトロールや不審者への警戒を十分に強めてもらえるのなら、パトロール隊は解散するつもりです。

そして先ほど申し上げた通り、自分たちの住んでいる土地とはいえ、治安の維持は地域住民の力では限界があります。クローム・パトロール隊が地域の巡回を始めてひと月が経とうとしていますが、下表に示すように未だに不審な女は小学校周辺や駅前など子供が数多くいる場所に出没しているのです。私たちは今後も防犯活動を継続していくつもりですが、地域住民の皆さん一人一人でも写真のような不審者に警戒して、再びあのような惨劇が繰り返されることのないように努めていただきたく思います。


◆不審女性目撃マップ(3/1 ~ 3/31)

楠経 25件

門崎 16件

亀川  1件


◆写真:不審な女の写真(はくさいテレビから引用)


(註:スクラップブックでは写真が切り取られていた)

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