第2話 転生条件

異世界神は簡単な説明が終わるとどちらの転生をするか促した。


善の魂の7人は即決で異世界転生することを選び、各言う偽善者である俺も何に産まれ変わるかわからない人生よりも特典がもらえる異世界転生をもちろん選んだ。


ただし異世界神の話では、条件として中央大陸に向かい世界の均衡を調和することを目指して欲しいと約束させられた。もちろんその過程で病気や怪我により向かうことが難しい状況の場合は他の者に任せて好きに生きていいらしい。

もちろん世界の均衡を保つことに貢献後も好きに生きていいそうだ。


この条件なら自由を縛られることもないことから、次の人生は楽しみながら適度に頑張ろうと考えていた。


こうして異世界の説明が簡単に終わると再度異世界神が話だした。


「異世界転生に至って固有スキルを選ぶ前に、まずは二人のペアを決めよ。


過去に異世界転生した者と話をしたことがあるのだが、相性次第だが相乗効果が得られると言っておった。また、一人でハーレムを作りたい奴は同じく一人で異世界を生きぬくことを目的とする奴と組むのがベストだろうとも言っておったぞ」


それを聞いた瞬間、動いた者達がいた。


一組目は友達同士であろう女性コンビ。


二組目はオタクよりに見える男同士で意気投合している。


そんな中イケメンの男が喋りだした。

「俺は俺の好きにさせてもらいたい。同じような者はいないか?」


「私もそれでいいわ。気を遣わなくていいしね」


イケメンの言葉に賛同した美女がペアとなり、美男美女のコンビが決まった。


「えっ、俺は?」


そう、俺は周りを見渡して考えていたら出遅れたのだ。


そして必然的に一人の女性とペアになったのだ。


それを見ていた異世界神が笑みを浮かべながら続きを話だした。

「よしペアは決まったな、次は固有スキルを決めるがよい。

もちろん一人で決めてもいいが、相方とスキルを相談してもいいぞ。


後、転生者には固有スキルと別に簡易鑑定と状態異常耐性スキルを授ける。

簡易鑑定ではスキルの説明も見えるようにしておいたから役に立てると良い。

スキルは念じればタブレットが現れる。自分の習得出来るスキルのみが反映されるから、その中から選ぶがよい。


また、転生者には名前の横に小さく点.をつけてあるから、異世界で貴族に転生し名前が変わっても判るようにしてある。最後にこの狭間には後1時間程しか魂が耐えられないから早く決めた方がよいぞ」


………。


………。


「えっ?そんな大事なことは最初に言え~~~~~。」


ゆうは心の中で叫んだ。


心の中で叫んだ結果、異世界神はこちらを見て「ニカッ」っと満面な笑みで微笑んだ。


ユウは周りを見渡したが、他の者は気にしていないのか、スキル選びに夢中みたいだ。何を言っても今更なのでしょうがなくスキルを選ぼうとした時、隣の女性に話しかけられた。


「あ、あの~、私は相良 愛梨といいます。20歳です。私達はどうしますか?」


女神のせいで忘れていたが、ユウキはペアの女性に話しかけられたことでマジマジと相手の顔を見てしまった。


「えっ、モデルさん?」


「ち、違います。ただの大学生です」


「あ、ごめん。あまりに綺麗な顔してたから、つい心の声が…。あ~、俺の自己紹介がまだだったね。冨樫 優希、27歳です」


愛梨はユウキに率直に綺麗と言われ頬を赤く染め照れていた。


「今後のことだったね、愛梨さんはどうしたいとかありますか?」


「異世界のマンガは読んだことはありますが、あまり詳しくはないのでいろいろと教えて貰えれば嬉しいです。」


「じゃあ、異世界に行っても協力関係でいるってことで一緒に頑張りましょう。もちろん顔や名前、もしかしたら性格も変わるかもしれないから、その時に協力関係でいるかは決めることにしましょう。それも踏まえてスキルは自分で考えて選ぶ方がいいかもしれませんね」


「わ、わかりました。ユウキさんが優しそうな人で良かったです」


ユウキはアハハと笑いながら伝えた。

「善ある魂を呼んでるみたいですから。ただ、俺はただ偽善者の方かもしれないですけど。それじゃあ時間もないし、スキルを選んで行きましょう。迷ったり困ったことがあれば何でも聞いて下さい」


「あ、有り難うございます」


こうして愛梨とユウキはタブレットに目を向け、どんなスキルがあるのか確認していった。



異世界神の話では今まで生きてきた人生を糧にスキルの候補が決まるらしい。


その中で自分に見合ったスキルがタブレットに反映されるらしく、その中から2つ選んでいいとのこと。


こうしてついにユウキのチートスキル?が…。

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