代理学園

雨榎つくし

第1話 私の夢



ここはポトフ国ドラゴンや怪物、人外が普通にいる世界だ。多くの人々が魔力を持っている。一部の人は魔力を使ってモンスターを倒して稼いだりしている。ゲームやラノベに出てくるような異世界チックな国



私の名前は、雨榎つきみ

特別お金持ちでもなく、何か能力や特技があるわけでもない。ただ、普通の平民。


私は今、山に登っている。

「クリスタルを見つければ願いが叶うんだって、、向こうの山に有るとかないとか」と友達がいっていたクリスタルを探し求めて、、

結構登っただろうか「ここらへんかな~」と崖の近く、落ち葉が散っている辺りにしゃがんで辺りをあさる。こんなところじゃなく崖にささってるかもしれない。そう思いながら、、数分たっただろうか。


ガサッ


後ろから、音が聞こえた。

後ろを振り向くと、金眼のオオカミのような生き物が目の前に立っていた。目が光っていて周りには黄色のオーラなものがただよっていた、、



ひっっ


と声を出してしまった、、、、怖い。



オオカミのような生き物は何がを加えていた。白いものだった、、ほっ骨、、じゃないよね!?食べられたりしないよね!?そう思いながら私は涙目になった

「助け、、て、、うわあああ、、!」

逃げようとも、腰が抜けて逃げられない

話には聞いたことがあるけど、実物は初めてですごくびっくりした。


その直後、ザアアアと雨が降り出した。大雨だ視界が見えづらい

こんな時何かしらの能力を持っていたら、、、そんなことを思っている暇はない。辺りを見回し何か戦えるような物を探す

当たりまえだが、落ち葉しかない。こうなったら素手でいくしか、、、

覚悟を決め、私は前を向いた。だが目の前にはもうオオカミはいなかった。

「えっ、、?」

さっきまでいたはずなのに、、、もしかしたら逃げたのか。私に恐れ逃げたのか

状況が飲み込めない。まあ、無事だからまあいいや!


ん、、、!?地面に何か白いもの落ちている。雨でよく見えないがもしやオオカミが加えていた骨!?

誰かの骨なら役所に持っていったほうがいいよね、、!?うん!!怖いけど持っていこう!私はそれに手を伸ばした。


ガサッ

、、、、ん!? 薄っぺらいぞ! これ骨じゃなくない!? 骨じゃないほうが良いけど!!!!

よく見てみると、骨ではなくカードみたいなものだった。


大雨で視界が悪く見えにくいがカードには、はっきりとした黒字で書かれていた。



『あなたの夢は?』



ゆ、夢?、、、私の夢はーーー


突然、私の意識が飛んだ






・ー・ーーーー


 「クリスタルを見つければ願いが叶うんだって、、山の向こうに有るとかないとか」と友達が言った。『つきみの願いも叶うかもよ』

願い、、、?私の、、?


その友達は、りっちゃん。生まれつき裕福で魔力を持っていた。私とは反対の境遇。昔、私が街で迷子になったときに助けてくれたのが出会いだった。泣きじゃくっていた私に手をさしのべてくれた。「どこからきたの?」と優しくほほえんでくれたのを今でも覚えている


りっちゃんは魔法学校に通っていて、火属性の魔法を使えるらしい。りっちゃんは街でいつも人気者で楽しそうでキラキラして見えた学校でも人気者だろう。魔力を持っているのが少し羨ましい。彼女はいつも楽しそうだった


 「私もりっちゃんみたいに魔法が使えたらなぁ、人気者になれるのかな」

ある日私がそう言うと、りっちゃんは驚いたように

「魔法なんて要らないよ。火なんて家事になるだけ!使えるとしたら、モンスターを倒すことかな。ヒーローになれる!!だから、『私はこの魔力を使ってヒーローになりたい!!みんなを幸せにするんだ!!』」

りっちゃんの目は輝いていた。


「りっちゃんみたいに夢がほしい、、」

いつしかそう思うようになった。夢を持っていて人気者で人望の厚い友達に憧れていた



  『私の夢は、人気者になりたい!』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る