辻井喬『詩が生まれるとき』―34日目

またこういう本を読んでしまいました。この本の副題は「私の現代詩入門」で、まさに現代詩の入門書といったようなものです。詩を書きたいと思いつつぜんぜん書けないっていうときに、こういう本を次々読んでしまうっていうのはどうなんでしょうか。だいぶ悪手(※将棋用語)なんじゃないんでしょうか。でも、じつはこの本をちょうど読み終わりそうなときに、ふっと詩の断片が降って湧いてきて、「あれ? もうちょっとで一篇の詩ができそうじゃない!?」っていうところまで、書けたのは書けたのでした。その詩の断片は、書こう書こうと思って書いたというより、ネガティヴ・ケイパビリティでした。つまり偶然が重なって、向こう(ってどこ?)からやってきました。今日書けたこの詩の断片を、なんとか仕上げられたらいいなぁって思います。『詩が生まれるとき』という本を読んで、詩が生まれそうになっているって、なかなかよくできた話ですね。

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