男に手首を掴まれてもな、の巻

「え、ちょ」


冷や汗というか変な汗が出た。それもそのはず。

俺の左手首はお姉店長に掴まれており、眼鏡をかけるその手を止められたのだ。


「うぉあ!!」


気持ちわるッとまでは言えずに、顔面をしかめた。


「ちょっと待って」


お姉曰く、私が間違っていたわね、独り言のようにつぶやいた。

さらに続けて。

「あんたよく見たらいい男だわ♡」と。

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