第9話 うれしくないハート

 カクヨムは話ごとにハートをつけられる。

 もらった方は読んでもらっている実感がわくいい機能である。


 だが、もらってうれしくないハートもある。

 明らかに読んでいないけど、つけましたハートだ。


 ぶっちゃけ見極めは難しい。

 ハッキリわかるのは連打されたときぐらいだろうか。



 ちょっと前に、とあるハートをいただいた。

 100話近くある作品の最新話のみにである。


 そして、感想もいただいた。

 雰囲気を褒めてくださっていた。


 はは~ん。

 オメー読んでないな。


 これらの感想には共通点がある。

 雰囲気や構成をヨイショし、中身に触れられていないのである。

 

 わたしはもちろん返信する。

 ありがとうございます! うれしいです!

 みたいな感じで。


 感想って他の人も見るからね。

 感想をくれた相手だけじゃなく、みなに見られてるんだって意識をしなきゃならんのよね。


 で、まあそんな人の書いた物語は読む気はしないよね。

 それはそれで終わったんだけど。


 とある方の作品を読んだ。

 わたしの作品にちゃんとした感想をくれた、また別の方だ。

 わたしも相手の作品に感想を書いた。

 そして、ほかにどんな感想があるかを見た。


「すてきな話です!」

「こんな構成ができるなんてすごいです!」


 キサマか。

 こんなところにもいやがったか。

 ワシに送ってきた感想そのまんまやんけ。


 とつじょ現れる中身のない感想。

 何十話あるうちの最新話近くにしかないハート。


 PVを見る。

 とちゅうゼロが続いていた。

 PV1がついているのは私が読んだ話数まで。

 そこにポコリンチョと最新話近くにPVとハートがつく。


 さすがに作者をバカにしてねえか?

 


 また別の作品でも見た。

 そこの感想欄にもいた。やつだ。


 最新話でハートと感想を残す。

 その数日後に五話ほど前にハートと感想を残していた。

 またその数日後にさらに数話さかのぼってハートと感想。


 こいつ、もう誰に感想送ったかも覚えてない。

 読んですらいないんだから当たり前だろう。


 いやな気持になるハートって存在するんだな~って話。

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