第6話 話は最後まで聞かないとわからないもんなんですよ
人は話すとき、都合のよいように話すものである。
それにより、聞く側の印象がだいぶ変わってくる。
批判している者が、じつは悪かったなんてケースもザラにある。
また、話し手が都合のいいように切り取るつもりがなくても、聞き手がオチを聞かず判断すれば、評価はまるっきり違うものとなる。
そんな話を今回しようと思う。
では、まず身近なところからいこうか。
先日、とある方の近況報告を見た。ほんとうに何の気なしだ。
私は普段、近況報告を見ない。フォローしているユーザーであろうともだ。
ごめりんこ。
そのとある方は、わたしにとって縁もゆかりもない方。
たまたま目に留まっただけだった。
なんでも「自主企画は自作品の宣伝ではない」と運営から警告を受けたというのだ。
まあ、そうだよね。
あくまで企画は企画であって、宣伝は近況報告でするべきだよね。
だが、それは建前だ。
多くの人は読まれたいから企画を立ち上げるのだろうし、読んでもらいたいからこそ自分も読むのだ。
口にはださずとも、自作の露出度をあげる機会だと、みな考えてもおかしくない。
ようはそれを口に出すかどうかで処分が決まる。
建前を遵守し、規約に引っかかることは記載しない。たとえ本心がどうであろうとだ。
これが、この書き手さんはできてなかったんだろうなあと思った。
だが、しかし。
つぎの文章でこの認識がまちがいだったと知る。
「自作が埋もれたら企画を消して出しなおします!」そう書いてたらしいのだ。
いやいやいやいや。
むしろ、なんでそれでいけると思ったのよ。
そんな発想よくできたな。
企画参加者をなんだと思ってるのよ。
本人にまったく悪気がないのも面白ポイントである。
二次創作なんかもこのパターンが多い。
「いや、それどう考えてもアウトじゃん」みたいなものを本当に楽しんで書いてたりするのだ。
ちゃんと聞かないと判断できないよねって話。これが一個目。
つぎは悪意があって話をゆがめたパターン。(実話)
とある女性がいた。
なんでもストーカーに悩まされているのだとか。
会社の同僚はその話が真実だと思った。
なぜなら、実際につきまとわれていたのだから。
男が会社帰りに待ち伏せしている。その女性は怖いから同僚に一緒に帰ってくれと言う。
同僚は同情して一緒に帰った。
そのおかげか、男は近づいてはこなかった。
ところがある日、その男が話しかけてきた。
同僚が数人いたにも関わらず。
「聞いてください。私はその人の元恋人です。彼女にお金を貸してるんです。よりを戻すつもりはありません。ただ、だまし取ったお金を返して欲しいだけなんです」
悪いのはその女性でした。
だから警察にも相談せず、同僚にウソをついて男が近づけないように守ってもらっていたのです。
イヤな話ですね。
この話を聞いてから、一方の話だけでは判断しないように気を付けるようになりまりました。
おちまい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます